ヒトモトススキ

阪南市役所の敷地内は、
いつも係の方々、職員の方々が
隅々まで掃除・手入れしていただいていて、
綺麗に花が咲いたり、
ピシッと葉刈りされていたり、
美しくしていただいています。
ほんとにいつもありがとうございます。

そんな市役所の敷地内!
以前から、
「なんで、こんなに草ボウボウやねん!」
ってところがあります。

何処かは言いません。
皆さん
探してください。
こんなところです。

IMG_0796

写真で場所ばれそうですが・・・。
不自然に
草ボウボウじゃありません?

ということで恐る恐る近づいてみると、

IMG_0797

「ヒトモトススキ 2006.3.17.移植」
の文字がありました。
周りの人に聞いてもわからず、
結局、
生涯学習推進室の文化財担当の方に教えてもらいました。

ヒトモトススキ
東大阪市では天然記念物に指定されているとの事です。
「て、天然記念物・・・!?」
と驚きながら、
頂いた資料を拝見しました。
阪南市でも指定文化財になっています。

以下、資料より抜粋
(大阪府下におけるヒトモトススキの生息地は、現在、東大阪市日下町の日下新池と阪南市箱作海岸の二か所のみであり、全国的には関東地方から能登半島以西の海岸、湖岸、湿地などに生息しているが、開発の波にのまれて急速に数を減らしている。
ヒトモトススキとはカヤツリグサ科の一種で、葉の表面には鋸状の歯があり、イノシシさえも切れることから、「シシキリガヤ」とも呼ばれる。1株の根元から多くの茎が出て、ススキに似ていることからこの名前が付けられた。
大阪府下では戦後度重なる台風で海岸近くの民家が大きな被害を受け、海岸線に堅固(けんご)な防波堤などが築かれたため、生息地が減少し、大阪湾沿岸では箱作海岸に唯一残っている。)
箱作のヒトモトススキ!
気にして見たことないです。
今度行ったら見てみます。
阪南市では種の保存のために、
一応こちらに避難しているとの事です。
別にこの市役所の中にあるヒトモトススキ(分類的にはカヤ)は
文化財対象にはなってないので
お気遣いなく、
と担当の方。

市役所の敷地を探していただくのは
結構ですが、くれぐれも
イノシシをも切り刻む草
(そこまでは言ってないですか)
なんで、
怪我なんかされないように
よろしくお願いします。

※「カヤツキグサ」は間違いで「カヤツリグサ」が正解でした。
お詫びして訂正します。(平成25年9月27日 上甲誠)

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