清水のお大師さん。
皆さんご存知でしょうか。
綺麗な水が自慢の「和泉の国」南泉州、
阪南市にある何とも不思議な湧き水です。
場所は「海老野」といって阪南市役所を真っ直ぐ海に向かって進んだとこ辺りにあります。(歩いて行けます)
何が不思議かというと、
この湧き水、「超」海岸に近いのに清水が湧き出ています。
こんな感じです。
海、近くないですか?
すごいですよね。
昔、通りがかりの旅のお坊さんが、
お婆ちゃんに「お湯を一杯欲しい」といったところ、
お婆ちゃんはお水を汲みに行ったっきり中々帰ってこなかった。
あんまり時間がかかったので、お婆ちゃんに聞くととても遠いところまで水を汲みに行っていた、との事。
このことに感銘したお坊さんは、この地に杖を立て、「ここに井戸を掘りなさい」と言って立ち去った。
掘ってみると、清らかな水が沸き上がり、
村人は喜び、お堂を立てて「清水庵」と名付けました。
その旅のお坊さん、実は「弘法大師さま」だったそうです。
この他にも和泉の国には
豊かで清らかな水に関する逸話があちこちにたくさん存在します。
産業、環境、生活、あらゆるものがこの水に支えられています。
我々はこの「いのちの水」を大切にし、
子ども達に伝えていかなければなりません。