本日は本会議(最終日)、昼からは総合こども館整備特別委員会が開催されました。

本日は朝から本会議(6月議会の最終日)がありました。

内容の主なものは委員会付託された議会議案第8号「(仮称)総合こども館計画を中止すること並びに阪南市立幼稚園及び保育所を存続させることについての意志を問う住民投票条例制定について」の議決であります。

委員会で否決されている条例案ですが、本会議でも最終議論されます。

私はトップバッターで反対討論を行わせていただきました。

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その映像がもうYOUTUBEにアップされています。

すいません、堂々と力強く反対討論(上の写真)をさせていただきましたが、実は反対討論は通例では自席(自分の座ってる席)で立って行うのが普通らしく、討論の後、他の議員から指摘があって、超恥ずかしくなっています。それも映像で映ってしまっているのですが、まぁ、「ここでしなければならない」とも決まってないので、「良し」としときます。議員の皆さん、そして事務局の皆さん、すいませんでした。

さて重要な討論の内容ですが、以下に原稿を載せておきます。私の現在の考え方です。

~上甲反対討論~

議会議案第8号「(仮称)総合こども館計画を中止すること並びに阪南市立幼稚園及び保育所を存続させることについての意志を問う住民投票条例制定について」反対討論を行います。

今回提案いただきました条例制定について、先日開催されました特別委員会では提案議員に対して、たくさんの質問をさせていただきました。それは12,683筆という多くの署名が市長あてに提出されたことを受け止め、また3月に我々市議会として議決をしている責任を鑑みて、行わせていただきました。

この事業に対する3月の議決は、子ども達の安全を何より第一に考え、1日も早く安全確保するためには何が最善なのか、12月以来ずっと悩み、賛成も反対も、他市からも、さまざまな意見を聞き、調査、議論してきたことに対する決断です。子育て世代の皆様や地域の皆様には、慣れ親しんだ施設がなくなり、寂しくなったり、不便になったりして、本当に迷惑をかけてしまうこと、そして、事業の説明期間が短すぎたことによって不安を抱かせてしまっていること、私一議員として、非常に申し訳なく思っていますが、それもこれも「子ども達の安全を1日も早く確保するため」です。大地震はいつ来てもおかしくありません。どうか、ご理解いただいて、今、特にこの基本設計が出来上がるまでのあと2カ月、行政としてのワークショップは公募市民や保護者、職員を含めて進めてもらってますが、ワークショップメンバー以外の方も、ぜひ、積極的に「もっとこうしたら良いのに」「他の公立子育て施設でこんなん見たよ」というような、前向きな意見を行政や市議会に集めてもらって、より良いものを作りましょう。

今回、たくさんの質問をさせていただく中で、この条例制定の提案が、決して子ども達の安全を最優先させたものではなく、阪南市の将来を見据えたものではなく、具体的な対案もなく、現実的でもないことが明らかになりました。よってこの条例制定に対しては反対します。

しかしながら、1万2千を超える市民が署名をするということは、正しい情報が市民に行き届いていないということ、市民が計画に不安を抱いていることに他ならず、今後も、われわれ議員としてもしっかり説明をしていかなければいけないと思います。また3月議決の際の付帯決議で明示したソフト面の課題についても、ほとんど解決の方向性は見えたものの、市民への周知が完全に行き届いているとは言えないため、行政に対して住民説明会、広報・ウェブの利用など更なる情報発信を促すことを申し添え、私の反対討論と致します。

~討論内容 以上~

結果は賛成少数で議案第8号は否決されました。

以上、議会の内容でした。

お昼からは特別委員会が開かれ、先日から行われているワークショップの説明が行われました。

ワークショップの内容は市のホームページに詳細がアップされています。→市のホームページ

このワークショップは「市民に対する事業に対する説明の期間が短い」事に対する唯一の対応策になります。内容はとても大切ですので、このブログにもコピペしておこうと思います。

~ワークショップ要旨(コピペ)~

(仮称)阪南市立総合こども館の施設整備を進めるにあたり、本市の就学前児童の 基幹施設として、よりよい施設となるよう、施設の基本イメージを策定することを 目的に第1回(仮称)阪南市立総合こども館整備に係るワークショップ(以下「ワ ークショップ」という。)を開催した。

◆日 時 : 平成 28 年 5 月 27 日(金)19 時~21 時

◆参加者 : 市民委員 5 名、公立幼稚園・公立保育所利用児童の保護者代表 5 名、 公立幼稚園・公立保育所職員 7 名、子育て総合支援センター職員1名、 ファシリテーターが認める者1名、学識経験者 2 名、事務局

1.市長挨拶

◆市民委員の皆さま、各幼稚園・保育所の保護者の皆さま、学識経験者の各教授の 皆さま、その他委員におかれましては、お忙しい中、総合こども館整備に係るワ ークショップ委員にご就任いただいたことに対し、心よりお礼申し上げます。 ◆本市の現在の幼稚園・保育所は、古いものでは 40 年が経過し、未耐震・老朽化が 進んでおり、また、現地での建て替えでは解決できない諸課題があることから、 民間商業施設の跡地において、総合こども館を整備することとしました。 ◆阪南市を担う、未来あるこども達の生命を守るため、一日も早く安全で安心でき る施設での教育、保育を行いたいとの思いで、全力で取り組んでおります。 ◆各委員の皆さまには、よりよい総合こども館の整備のため、平成30年4月の開 館に向け、ご協力・ご尽力を賜りたく、よろしくお願いします。

2.事務局説明

※ワークショップ目的、要綱、スケジュール説明

3.ワークショップ非公開についての理由説明

※非公開を希望する申出が事前に複数委員よりあったことから非公開にて開催

4.ワークショップの運営にあたっての注意事項の説明

5.ワークショップの運営事業者の紹介及び挨拶

6.ファシリテーター紹介 2

7.学識経験者挨拶

【学識経験者1】 ◆私の専門は建築計画である。その中でも特に安全安心な建築計画、あるいは建物 の用途を替えて大事に使っていく計画を専門としており、その立場から、お役に 立てればと考えている。

【学識経験者2】 ◆私の専門は幼児教育で、保育の方法を中心とした研究を行うとともに、大学での 指導を担当している。もともと幼稚園の教員として勤務していた経験もあり、保 育の現場に絶えずかかわりを持っており、お力になれればと考えている。 ◆多様な意見を出していただき、自由に意見交換できればと思う。 公立は特に多様性が大切なので、多様な意見が活かされるワークショップになれ ば良いと考えている。

8.第1回ワークショップ 「総合こども館に関する基本的要望の抽出~期待と課題を明確にしよう~」

① 目的とゴール説明

② ワークショップのルール説明

③ 自己紹介

④ ワールドカフェ方式でテーマをもとに各テーブルで話合い。 (4名×5テーブル編成とし、メンバーを入れ替えて話し合いを行った。)

※グループごとにテーブルに広げられた模造紙に自由に意見を書き込んでいただ き、意見交換を行った。また定期的に席替えを行うことで、他のグループにおい ても意見を共有した。

◆テーマ:「どんな総合こども館が欲しいか」

・どんな施設があるといいか

・運営への要望は?

・あると便利なモノは?

・ちょっと不安に思うことは?

・ワクワクすることは?

【グループ1】 ◆阪南市で大切にしてきたものを活かしていきたい。

◆地域の中で育つ子ども。地域の方が来館くださり、子どもたちを見守ってくれる、 地域の方に育ててもらう環境を残していきたい。

◆行事については子ども主体で考えていきたい。いろんな行事がいいからと忙しく するのは子どもの本来の姿ではないと思う。

◆環境ということで畑、花壇等を設置していくことで、花や虫などに触れることが でき、また、ぬくもりのあるおもちゃがあればよいと考える。

【グループ2】 ◆安心、安全としてセキュリティを万全にした場合、来館しにくい施設となって しまう。どのように工夫できるか。

◆避難面で滑り台を設置した場合、一人ずつ滑っていかないといけないので、そ ういった避難が本当に有効なのかどうか。

◆環境について、子どもは自然に触れて、雨とか虫とか草花とかに触れて育って いくのが大切だと思う。

◆情報が取れない方がいて、情報が取れないことで逆に混乱してしまっていると 思う。もう少し市から正式な発表をしてもらえれば、市民の皆さんの不安も取り除けるのではないか。

【グループ3】 ◆特別支援の部屋があっても良いのではないか。

◆セキュリティとして警備員を置いて欲しい。

警察の立寄り所があれば、犯罪抑制にもなると思うので小さい部屋でいいので、 そういうものがあれば良いと思う。

◆建物について、できるのであれば現地の見学をしたい。図面で見て、何m×何 mといっても、どれくらいか分からないので、見学ツアーで見せてもらいたい。 そうじゃないとイメージがわかない。

◆今持っている情報はホームページでしかなくゼロに近い。ある程度どういうふうに考えているかのイメージをいただいて、それを基に、これはいけない、こうしたいと言っていきたいと思うので、市役所で考えている案の情報を流してもら って、皆で良いものにしていきたい。

【グループ4】 ◆子どもには自然体験が大切で、幼稚園も保育所も大切にしてきたことなので、 遊具とか、立派なものを取り入れるのではなく、子どもたちが自然と遊びをみつけられるような環境で、土・水のようないろんな環境を残していってもらいたい。 そこから子どもたちの笑顔に繋っていくのではないかと思う。

◆セキュリティの話では良いところと悪いところが表裏にあって、どうすり合わ せていくのかが、すごく難しいと思うので、それを決めるためにも進捗状況につ いての情報が皆の耳に入ると良いと思う。

【グループ5】 ◆皆が感じているのは、「自然があるといい」。と言うのは、あの建物や土地を見 て、自然がないと誰もが不安に感じるからだと思う。

◆建物を見ても保育所の建物ではないため、総合こども館にするということに不安を感じる。私たちでは考えられないが、市・設計事務所が考えてくれると期待してても、どうなっていくのかと、皆が不安をいっぱい持っていると思う。

9. ワークショップの感想

※最後に、ワークショップを終えて気づいたこと等を個別に付箋に記入して模造紙 に添付していただく。

◆第1回ワークショップにおいて各テーブルで記載された意見については、第2 回ワークショップにおいて課題整理の上、次回からの検討課題とする。

~以上コピペ終わり~

良い感じでブレインストーミングできてるようですね。

この調子で、ジャンジャン良い施設に向かってディスカッションしていってもらいたいものです。

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