現在の阪南市の状態。じっくり冷静に判断していただきたいと思います。

現在の阪南市の状態。市長選挙まっただ中で大変賑やかになっておりますが、ちょっと異常な雰囲気になっています。

選挙の争点のメインは「総合こども館」ですが、阪南市の抱える問題は決してそれだけではありません。市庁舎・サラダホール・老人福祉センター・総合体育館・たくさんの住民センター・給食センター・教育施設(小中学校の耐震化は整理対象校以外は完了)・給水配水施設の老朽化や未耐震。道路はボコボコだし、下水道普及率も49.6%、港湾や尾崎駅周辺の整備もまだまだ。

インフラ整備だけではありません。市民参画、市民協働と言いながら実際公募しても市民の積極参加は少ないです。民営化は必要ですが、それにはまず市民・民間企業・団体が阪南市のことを「ワガゴト」として考え実行する地盤・基礎が必要です。事業の広域化は必要ですが、それにはみんなが公益共生のことを念頭に取り組まないと、我田引水ではいけません。私は維新の会の進める地域が自立する政策のほとんどに賛同いたしますが、度が過ぎる「身を切る改革」は良い人材が集まらなくなり、人が育たなくなり、結局組織の弱体化、改革が進まなくなります。努力する人や能力のある人が報われず、一生懸命働かなくても飯が食えて、交付金や補助金に頼らなくてもお金がどこからか降ってきて、子どもや高齢者や障がい者の「福祉」が充実するような夢の世界はこの世には絶対に存在しません。

あ、ちょっと脱線しました。話を戻します。

たくさんの問題を抱える阪南市、それでもわれわれ市議会が「総合こども館」を議決したのは「子どもの安全を一日も早く確保する」ためです。子ども達が最優先だと考えるからです。今日も公立に通う子ども達は未耐震老朽化の建物に通い日中を過ごしています。行政として、そんな子ども達の毎日の安全を確保する、それが使命だとして議決しました。

総合こども館が白紙になったらどうなるの?

よく聞かれますし、実務的なところはさかそう通信にも書きました。どうなるか、一番はっきりしていることは、

全ての子ども達の安全を確保することが後伸ばしになる

ということです。チャッチャと耐震やったら良いやろう!っていう声も頂きますが「公である」という性質上、様々な手続きがあり個人事業者が自分の会社を建て替えるようにチャッチャとできません。そんなこと各市長候補が一番よく分かっていると思います。また、問題は耐震だけでなく老朽化しているということです。劣化したコンクリート天井が落ちてきたり、シロアリ被害の壁が剥落したり、雨漏りで腐朽した天井が崩れたりと万が一、大きな災害が来たときには子ども達が事故に巻き込まれかねません。

総合こども館計画によって、家から遠くなって不便をおかけしたり、不安になられる方もいらっしゃると思います。どうか阪南市の実情をご理解いただいて、そして冷静に判断していただきたいと思います。

冒頭、異常な雰囲気と書いたのは、たくさんの人が「感情的」になり過ぎて、他者の過剰な非難ばかりを繰り返してしまっていることです。言葉尻を取り、揚げ足を取り、市民の不安を掻き立てる、そんな状況こそ阪南市の将来を考えたときに不安になります。

選挙なのである程度は仕方ないかも知れませんが、市民の皆様には現実を見て、じっくり冷静に判断していただきたいと思います。

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写真は記事と関係ありませんが、サラダホールの窓ふきです。ガラスが綺麗になりました。

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