総務事業水道常任委員会が開催されました。阪南市の平成30年予算に向けての議論です。

本日は総務事業水道常任委員会が開催されました。

内容は自治基本条例改正について(こちらは、パブコメの市民意見が無かった件と6月28日に住民投票について検討された結果、8月3日に住民投票についての検討がスタートするということが決まったようです)と、阪南市の財政状況と平成30年度行政経営計画の策定方針についての議論および報告です。

資料は平成28年度決算に基づく中期財政シミュレーション他で、阪南市の財政はこのまま進むと平成33年には早期健全化基準を越えるというものでした。それをうけて平成30年度行政経営計画を策定するにあたっての「趣旨目的」は、財源確保に際してはスクラップ・アンド・ビルドによる事業の選択と集中、事務の効率化や組織・人員体制の簡素化など、歳出抑制に向けて徹底的な見直しに取り組む。すべての事務事業について、在り方も含めてゼロベースから抜本的に検証の上計画を策定する、という内容です。

カンタンに言うと、

財政厳しいので思いっきり緊縮やります!徹底的に支出を抑え、節約やります!

ってことです。

本日の委員会、内容としては色々あるんですが、数点だけピックアップしてQ&Aを書いておきます。


Q.今までも財政シミュレーションが行われていて、財政はずっと厳しかった。何か前提条件が変わったのか?

A.(財政課長)シミュレーションの策定条件としては従来通り。

Q.今回の子育て拠点整備の影響を受けて急に財政状況が悪化するというのは納得できないが?

A.(財政課長)収支悪化による影響が大きい。

Q.今までも財政シミュレーションは悪く、努力もしてきた。緊縮ばかりをやるより、どうやって収益を得るか、稼いでいくかが大切だと思うが?

A.(市長)人口が減り、高齢化が進み、子ども達も減る。そういうものはちょっとの努力では変えられない。ので出来るだけ効率的な削減に取り組んでいかなければならない。しかし元気な街を作っていく仕組みにも投資をしなければならないが、残念なことに観光・産業が現時点で本市の状況を支えて引っ張っていけない。

Q.今回、旧家電量販店を買ってしまった影響で財政が悪くなったように見えるが、もし市長が最高の案といって出した4極化だったらどうなっていたのか?

A.(市長)4拠点の場合は4拠点でしっかりと運営をして、ちゃんと仕立て上げれるものであった。

Q.4極化の財政シミュレーションはされたのか?

A.(財政課長)検証は行っていない。

Q.先ほど市長が「4極でちゃんと仕立て上げれる」という根拠は?

A.(市長)どのような状況でもちゃんと仕立て上げなければならない。

Q.市長の選挙チラシには財政再建のスーパーマンのイラストがあったが、財政再建化計画についての考えは?

A.(市長)これまで財政再建がなされ、その結果として安定した財政運営がなされていたが、事実として財政危機がある。スーパーマンもいないし、誰もいない。ここで皆で知恵を絞って解決していかなければならない。確実に歳出を削減しなければならない。市民にマイナスを強いる。できるだけ影響を少なくするように、この事態に直面し、市民に説明していく。

Q.事業の先に夢があったら前向きに頑張れる。緊縮をやってみんなで耐え抜こうというより、全体で稼いでいこうという方向で頑張らなければならない。もう一度、この策定方針の「趣旨目的」を書き直してほしいが?

A.表現については検討する。大事なことは非常に厳しい状況にあるということ、削っていかなければ予算を立てられない。それをいかに美辞麗句を並べてもどうにもならない。

委員長より.市長も理事者も委員の声を真摯に受け止めてもっと努力せよ。

議長総括.今までの行政評価の上で何かを検討するためには、市長の方針・計画が必要だ。そのシステムを議論しようとしている。「元気な街づくり」なんか今までずっと行政が成り立った時からみんな認識しているし、皆その思いでやってる。

以上でした。詳しくはYOUTUBEに上がりますので、時間ある方は見てください。

経営とかマネジメントとか、少しでも知っている人は分かると思いますが、苦しい時にこそ、将来を見据えて投資し、計画を進め、収益が残る事業も進めていかなければ、船は沈没していくばかりです。われわれ議員も一生懸命頑張りますが、市民の皆さんにはもっと関心をもって、今の状況を知って欲しいと思います。そのための情報発信、前向きに頑張りたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました