「総合こども館構想を考える緊急学習会」に参加。とても勉強になりました。

先の土曜日にサラダホールで行われました「総合こども館構想を考える緊急学習会」に参加させていただきましたので、ご報告させていただきます。

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司会の方より「何が何でも反対だという感情的な話ではなく、じっくり考える機会にしましょう」というとても前向きな言葉によって学習会が始まりました。

内容は立命館大学の森教授による講演がメインでした。内容はこんな感じでございました。なお【 】内は私(上甲)の考えです。

 

・国は人口減少対策として公共施設を減らしたい。→なぜかというと1970年代にたくさん建った公共建築の建て替え時期が一斉にくるから(国もお金を出さないといけないから)

・国はとりあえず延べ床面積を減らす政策に手厚い補助を出す。→阪南市はいち早くそれに反応した。

・コンパクトシティ(立地適正化計画)は住民サービスを真ん中都心部に集め、周囲を住みにくくし、周囲の不動産価値を下げ、周囲の市民を切り捨てることによってコストダウンする手法である。【私は効率化することによって周囲を切り捨てるのではなく、もっと周囲に対する住民サービスを手厚くしていかなければコンパクトシティの意味がないと思っています】

・今回のこども館の話は計画に市民の姿がない。しっかり議論しなければいけない。ただし、市民みんなの言う事を聞いていたらお金がいくらあっても足りないので「議論と融和」が大切。住民と市役所は協力しなければならない。

・今、国が取り組んでいる補助金に関しては2017年以降も何らかの形で残っていく。それは人口減少社会への対応がすぐには出来ないから。【私は日本の膨張資本主義の将来を考えると、出来るだけ早期に、そして適切なタイミングで一つ一つ対応していかなければリスクは積もり積もるばかりだと思いますし、補助内容はどんどんハードルが高く、薄くなっていくと思います。】

・行政の目的は「住民が元気に暮らしていくこと」住民と市役所、皆で話を進め、賢く縮小していくことが大切。納得できることが大切。各々相手の事を気遣い、協働し、公共施設の統合をテコにして地域コミュニティが前に進むことが大切。

 

とても内容の濃い、そして充実した講演でした。多少私と意見の違う所(上記【 】内)もありましたが、ほぼその通りだと思います。講演終了後には阪南市議会議員2名、市外の建築や医療の関係者、市内の教育や子育ての関係者の皆さんからのメッセージがありました。学習会終了後には市民の方から私に直接「しっかり議論して子育ての充実した、阪南市の自慢できる建物になるように頑張ってよ」との声も頂きました。

これからもしっかり住民の皆さんと共に考え、進めていきたいと思います。ご準備いただきました皆さん、ありがとうございました。

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