本日午後から阪南市議会において全員協議会が開催されました。
本日付で市長から「財政非常事態宣言～コロナ禍をのりこえ、活力とやさしさにあふれる街づくりに向けて～」が発出されました。
この非常事態宣言は、以前このブログで紹介したイエローカード（ブログはこちら）やレッドカード（ブログはこちら）とは関係ありませんので誤解しないでください。
本文全文は市のホームページに載ると思いますのでそちらにお任せして宣言の中から抜粋いたしますと、
・・・本市では、人口が減少に転じ、今後大幅な減少が見込まれる中、財政基盤の根幹をなす市税収入が減少傾向にあります。・・・令和4年度末以降は、赤字決算が続く見込み・・・具体的な取組に当たっては、平成30年11月に策定し、一定の効果を上げてきた行財政構造改革プランについて、令和3年度上半期中をめどに改定する予定です。・・・行政のスリム化を継続することはもちろん、市民サービスに影響のある事務事業や受益者負担、公共施設の見直しなども行わざるを得ない・・・市民の皆様のご意見を伺いながら市役所が一丸となってこの財政の非常事態に対処してまいりますので、市民の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。（以上抜粋）
以下、本日の全員協議会の質疑答弁はこんな感じでした。いずれも私の速記メモなんで、多少のニュアンスの違いはあるかと思います。
Ｑ．《岩室議員》新たな行財政構造改革プランの改定版で、単年度黒字にしようと思うといくらいる？
Ａ．《室長》年間3億円程度必要である。
Ｑ．《岩室議員》黒字化できるのか？
Ａ．《室長》不退転の決意で、最善の努力をしていく。改定版を作ってより厳格に行財政改革を進めていく。
→→→→【上甲メモ】黒字にするって言わないんですね。
Ｑ．《岩室議員》ロードマップと数字を踏まえた覚悟が必要で、大鉈を振るうことが大切だが。
Ａ．《市長》人件費の削減、施設（教育施設など）の在り方にも切り込み、市民にも一定の痛みを伴う交付金も見直す。
→→→→【上甲メモ】ロードマップについては言わないんですね。
Ｑ．《岩室議員》職員が危機意識を共有する必要があるが、職員説明会は何回やっているのか。
Ａ．《室長》先週金曜日に管理職以上を対象に行った。
→→→→【上甲メモ】先週1回だけ？？
Ａ．《市長》令和3年～令和4年に業務改善のスリム化を行う。それと並行をして危機意識を醸成する。
→→→→【上甲メモ】のんびりしてますね。何なんでしょう。
Ｑ．《岩室議員》市民の協力・納得が必要だが、市民説明責任をどう果たす？
Ａ．《市長》緊急事態については行政経営計画と共に春ごろ市民向けにお話しする。
→→→→【上甲メモ】春ごろって！遅すぎ！
Ｑ．《上甲》非常事態宣言はゴールでなくって、これからがスタートである。とするならば、非常事態宣言のゴール設定は？どうなってたら非常事態宣言から抜けるのか？
Ａ．《室長》令和3年度の上半期に改定する中で目標数値を決めていく。
Ｑ．《上甲》今まだ、理想の形は見えてなくて、危ないので非常事態宣言をするということか？目標数字の認識は？
Ａ．《副市長》財政調整基金に頼らない財政運営が目標だが、短期でできないので10年間の中で最低限の目標に設定する。
Ｑ．《上甲》令和7年にはイエローカード、令和8年度にはレッドカードというシミュレーションが出ている。10年後では手遅れじゃないか？
Ａ．《副市長》人件費について、今後10年間で160人の職員が退職し、退職不補充を積み上げるので、危機的状況は回避できる。
Ｑ．《上甲》市民に分かりやすい説明が必要だと思うが。
Ａ．《副市長》具体の内容については令和3年上半期に改定の内容を整理したうえで市民に伝えたい。
Ｑ．《上甲》くれぐれも早い市民説明をしてほしい。阪南市のイメージ悪化につながる。市民説明を手厚くしてほしいが。
Ａ．《副市長》こういった宣言は劇薬。市民の皆さんにはなるべく早く丁寧に説明したい。
・・・あと色々やり取りはありました。
まとめると、、、
とりあえず非常事態宣言を出します。
↓
どうなったら非常事態宣言を脱するのか（ゴール設定）とか、ロードマップ（スケジュール）は令和3年の上半期にゆっくり考えます。
↓
職員みんなの危機意識については令和3年～令和4年で醸成していきます。
↓
3月号の広報に非常事態宣言の記事を載せますが、市民説明は春ごろに行う予定です。
ってヒトゴト？
危機感あります？
ビジョンなき非常事態宣言ですよね。まるで市民みんなで目をつむって底なし沼に飛び込めと言わんばかりのビジョンのなさ。そのうえ、（3月議会で議論になりますが）令和3年度予算が赤字予算。
議員一人一人の向き合い方が問われます。
3月議会、しっかり頑張りたいと思います。非常事態宣言については明日プレス発表とのことですので、新聞などに載るんだと思います。市から出される情報については私もこのブログなどでしっかりお届けしていきたいと思います。
皆さんのお声を市や私にもお届けください。
