総合こども館整備特別委員会一日目。さまざまな矛盾点・不明点を質問。

総合こども館整備特別委員会が開催されました。

6月議会に「(仮称)総合こども館計画を中止すること並びに阪南市立幼稚園及び保育所を存続させることについての意志を問う住民投票条例制定について」の議案が議員提案によって提出され、それが委員会に付託されたことから、開催された特別委員会です。

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テレビカメラ4社、新聞1社が取材に入ります。

委員会は我々委員が座り、それと向かい合う形で提案議員1名(日本共産党)が座り、その後ろには理事者(市役所の職員)10名が座ります。基本的に提案議員に対して質問をするのですが、何か不明な点、確認したい点があれば理事者に聞いても構いません。

今回、私は約100問の質問をさせていただきました。冒頭に言わせてもらいましたが、「和を以て貴しと為す」が私の座右の銘ですので、今回の様なアラさがし、揚げ足取りの質問は本意ではありませんが、12,683筆の署名の重さを鑑み、阪南市の未来のため、子ども達の安全のため、しっかり確認しておくべきと認識し、質問させていただきました。

詳しくはYOUTUBEでもアップされるでしょうし、議事録もネットに上がりますので、そちらを参考にしていただきたいですが、要点だけピックアップします。いずれも私の視点からの要点ですので、公平な視点ではありません。その辺り確認されたい方は議事録などを確認してください。

【上甲】子ども達の安全について、安全な教育環境は必要か?

【提案議員】当然そう思う。

【上甲】南海トラフ地震はいつ起こっても不思議でない、大地震が起きたとき子ども達はどうなるか?

【提案議員】現在の施設は大変危険だ。仮に総合こども館が災害から子どもたちの命を守ると言われているが、平成30年供用開始なので、それまでの2年間は危険にさらされたままだ。

【上甲】現在の保育所施設と、新しくできる総合こども館、どちらが安全か?

【提案議員】交通渋滞の問題、子ども達を26号線沿いに子ども達を集めることで終始目を届かせることが出来るか、そういう意味での危険性は高まる。耐震化といえば、今の施設よりも安全だ。

【上甲】現在の未耐震施設をどう思うか?

【提案議員】早急に手を打つべきだ。仮に総合こども館計画が進むにせよ、この2年間の間に、きっちりと手を打つべきだ。

【上甲】例えば現在の建物の耐震工事をするとして、工事期間はどれぐらいかかるか?

【提案議員】各施設2年以内で行える。一時にやるのは(設計・発注・入札などの手続きがあり)困難だが、それぐらいの意気込みでやる時期に来ているのかと思う。

【上甲】幼稚園は夏休みがあるので工事が出来たが、保育所には夏休みがない。どうなる?

【提案議員】保育所については代替地が必要。それぞれ3保育所、相応しい代替地が確保できる。

【上甲】具体的に3ヶ所の例?

【提案議員】下荘保育所は旧下荘小学校跡地。尾崎保育所は検討できてない。石田保育所は東鳥取小学校跡地になる場所。

【上甲】保育所は給食を自園調理をしている。代替地での対応は?

【提案議員】代替地で調理室があるのであれば利用。出来なければ給食センターやデリバリーで対応。

【上甲】それらを踏まえて、全ての子ども達の安全が確保されるまでの期間は?

【提案議員】5年あればできるのではないか。

(上甲メモ:総合こども館は平成30年供用開始、2年で完成予定です)

【上甲】平成27年度の阪南市公立施設の子ども達の感染症(インフルエンザ)の状況を把握しているか?

【提案議員】細かい数字は把握していない。都度連絡いただいているので、相当な数があった。(先日視察に行った)藤幼稚園は2クラスの学級閉鎖ということでビックリした。

【上甲】平成27年度の阪南市公立施設のインフルエンザによる学級閉鎖がのべ11クラス。藤幼稚園が2クラス、大型幼保連携型認定こども園(定員810名)は1クラス3日間。大型園の方が感染症が少ないのではないか?

【提案議員】全国統計を取ったわけでないから一概に言えない。

【上甲】3月に議決するまでにこの住民投票を進めなかったのはなぜか?

【提案議員】われわれは常に性善説に立っている。議会がこれを議決するとは考えていなかった。それまでに、何も決まっていないのに住民投票をするのはおかしい。決まってしまったから住民投票の請求が出てきた。私が決めたのではない。市民の方が請求してきた。

【上甲】地方自治法74条の住民投票条例を直接請求しなかったのはなぜか?

【提案議員】私が請求したのではない。取り組んだ皆さんは、地方自治法74条を存じていたが、この際、自治基本条例に命を注ぎ込もうという議論があった。

【上甲】住民投票で総合こども館中止が賛成多数になった場合、総合こども館が中止された場合はどうなるか?

【提案議員】計画が中止になるとなると敷地、建物、国との関係など大変なことになる。具体的には今言うべきでないと思うので控える。

【上甲】対案は示さないのか?

【提案議員】そういう時期ではない。簡単な事ではない。敬虔に意見を言うわけにはいかない。

【上甲】対案無く住民投票するのは無責任ではないか?

【提案議員】無責任ではない。住民投票をするだけでもエネルギーがかかる。そんな中で対案作りに労力をかけるというのは現実的ではない。

【上甲】一部の方々は住民運動に楽しさを求めているかもしれないが、今回お母さんたちは決して、そのような気持ちでなかったと思います。受け止めは?

【提案議員】個人的な感想だが、私も学生運動も住民運動も経験してきた。どうしても忘れてはいけないことは、楽しんでやるということ。悲壮感でやっては途中で折れる。こんなに大変な運動を楽しんでやれるというのは素晴らしい。

【上甲】お母さんたちの反対運動の着地点は何処だと思うか?

【提案議員】住民投票を行うことが着地点である。

以上、抜粋です。人それぞれによって様々な受け取り方があると思います。率直な感想は皆様にお任せしたいと思います。これから私は議員として今回の総合こども館の事について、お母さんたちにも、市民皆さんにも、「今回の計画は今よりも距離が遠くなって不便をかけたり、地域で守ってきくれた幼保がなくなって悲しいかもしれないけども、どうか子ども達の安全を1日も早く確保するため、この計画に力を、知恵を貸していただきたい。悩みに悩んで議決した責任とたくさんの署名の思いを胸に、出来上がる施設については出来る限り皆様の不安を払しょくし、ご意見とご希望を反映できるように精いっぱい頑張ります」とお伝えしたいと思います。

なお、委員会は延会され、月曜日10時から再開されます。

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