監査委員の令和2年度決算審査でした。みっちり審査させていただきました。

監査委員の令和2年度の一般会計・特別会計決算審査でした。

代表監査と二人でみっちり(朝から始まってお昼超えてしまいましたが)審査をさせていただきました。本決算については8月に行われる9月議会にて決算審査特別委員会が設置され、そちらで審査されます。

この内容については決算審査の意見書にまとめて提出することになっております。ちなみに昨年度の意見書は下記です。議会の議事録資料からコピペしておきます。

 

令和元年度 阪南市一般会計及び特別会計歳入歳出決算審査意見書
1 基準に準拠している旨
  監査委員は、阪南市監査基準に準拠して審査を行った。
2 審査の種類
  決算審査(地方自治法第233条第2項の規定による審査)
3 審査の対象
  令和元年度 阪南市一般会計歳入歳出決算
  令和元年度 阪南市国民健康保険特別会計歳入歳出決算
  令和元年度 阪南市財産区特別会計歳入歳出決算
  令和元年度 阪南市介護保険特別会計歳入歳出決算
  令和元年度 阪南市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算
4 審査の着眼点
  決算書における計数の正確性、予算の執行状況の適否、各事務事業の処理及び問題点の有無、財産管理の適否
5 審査の主な実施内容
  各会計の歳入歳出決算書、決算附属書類及び証拠書類等を照合するとともに、関係部署の説明を求め、併せて定例監査及び例月現金出納検査の結果を参考として審査を実施した。
6 審査の結果
  審査に付された各会計の決算書、決算附属書類は、いずれも関係法令に基づき調製されており、適正に表示しているものと認められた。また、予算の執行についても、おおむね適正に執行しているものと認められた。
7 意見
 令和元年度の一般会計及び特別会計の決算の総額は、歳入316億5,492万3千円、歳出311億5,750万円となっている。
 一般会計の決算額は、歳入183億2,171万2千円、歳出180億4,793万7千円、歳入歳出差引き2億7,377万5千円の黒字となったが、実質単年度収支で2億381万7千円の赤字となっている。
 歳入について、市税収入は、新増築した家屋の増加や、償却資産の増加、経年重課による軽自動車税の増加があったが、市民税の滞納分の減少や、地価の下落による土地の固定資産税減少の影響もあり、市税収入は全体で98万2千円の減額となっている。
 この他、地方交付税は昨年より1億5,528万2千円増加の46億1,116万9千円、国庫支出金は2億8,493万3千円増加の29億2,947万円などの増収があったものの、ふるさとまちづくり応援寄附金の減少等に伴う寄附金の2億6,669万1千円の減少や、繰入金の4億1,789万2千円の減少、泉南阪南共立火葬場の完成等による市債7億776万2千円の減少があり、昨年度より10億688万8千円減少の183億2,171万2千円となっている。
 歳出においては、幼稚園保育所の無償化、プレミアム付商品券、尾崎中学校と鳥取中学校の統合に伴う増築及び大規模改修事業、総合こども館構想廃止に伴う地方債の一括償還等により、民生費で2億5,938万6千円、土木費で1億7,154万9千円、教育費で2億7,588万円、公債費で2億427万4千円増加したが、基金積立金やふるさとまちづくり応援寄附金に伴う経費の減少により、総務費で9億2,881万2千円、泉南阪南共立火葬場の完成等による衛生費の8億9,507万8千円の減少により、前年度比で10億812万3千円の減少の総額180億4,793万7千円となっている。
 また、性質別では、社会保障関連経費の増加に伴う扶助費や繰出金が増加しており、人件費や積立金、投資的経費が主に減少している。
 本市の財政状況は、地方交付税、地方譲与税、国・府補助金等の財源に依存する体質となっており、地方公共団体の財政力を示す財政力指数は、平成30年度の0.546から0.537と悪化している。経常収支比率については、平成30年度の98.7%から98.2%と良化しているが、ふるさとまちづくり応援寄附金の収入がなければ約100.0%になり、財政に弾力性が失われていることは明らかであるから、行財政構造改革プランを着実に実行する以外に道はない。
 次に、特別会計においては、国民健康保険特別会計で歳入が65億4,375万7千円、歳出が65億3,064万8千円となり、歳入歳出差引き1,310万9千円の黒字となっている。国民健康保険特別会計については、長年の累積赤字を解消し、令和元年度においても黒字を堅持されている。
 介護保険特別会計については、歳入51億9,979万4千円、歳出50億1,392万1千円で歳入歳出差引き1億8,587万3千円の黒字となっている。
 後期高齢者医療特別会計については、歳入15億8,757万5千円、歳出15億6,314万6千円で歳入歳出差引き2,442万9千円の黒字となっている。
 本市全体としては人口減少が進んでいる中にあって、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計の決算規模は年々増額となっており、高齢化の進展の影響が表れている。
 以上、本市の令和元年度一般会計及び特別会計の決算としては、併せて4億9,742万3千円の黒字となっているが、基金の取り崩しとふるさとまちづくり応援寄附金の収入によるものである。財政調整基金がもはや残り少なくなった今、財政運営は重大な局面を迎えているが、新型コロナウイルスの影響により、来期の市税等収入は減少する可能性が高い。さらに、阪南市独自の給付金制度を設けて、市民病院や地元の民間事業者を支援する体制作りも必要となる。そのためには、前述の行財政構造改革プランがすでに策定されているのだから、このプランを一つの例外もなく着実に実行しなければ、阪南市に明るい未来はない。
 また、昨今は転職市場も激変し、能力次第では条件の良い転職が可能となっている。公務員はリストラがないため昔から安定した職業には違いないが、仕事や職場に魅力がなければ仕事にやりがいを求めるような能力のある人から見れば、つまらない職業にしかならない。組織の発展というものは、公であれ民であれ、人、物、金の三つがバランスして初めて成り立つものである。有能な職員が退職しているという現実をしっかりと受け止めて、今の仕事の在り方を省みる必要がある。そうでなければ組織のさらなる発展は望めない。
[注記]
 1 原則として千円単位で表示した金額は、表示単位未満を四捨五入した。
   そのため、各金額と内訳の計、差引き等が一致しない場合がある。
 2 比率(%)等は、小数点以下第2位を四捨五入した。したがって、小計又は合計が内訳と一致しない場合がある。
 3 各表中の「▲」印は、不足又は減少をあらわす。
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