泉南清掃事務組合の行政視察に参加。ほぼ完全リサイクル施設、高温ガス化直接溶融炉

泉南市選出の議員と阪南市選出の議員、そして職員の皆さんで構成される泉南清掃事務組合の行政視察に参加させていただきました。

泉南市6名の議員全員出席と、阪南市議員6名のうち私を含む2名(欠席議員1名は体調不良、うち3名は不明)の参加です。

今回、まず1カ所目の視察先は福岡県のクリーンヒル宝満(筑紫野市、小郡市、基山町)さん。

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平成20年に稼働開始したこの施設は「高温ガス化直接溶融炉」という聞きなれない施設で、普通と何が違うかというとゴミを高温で一気にガス化・溶かして無公害・再資源化が可能なスラグ(砂みたいなもの:舗装材や建設材料として)とメタル(金属のツブツブ:もう一度金属として再生)に変えてしまいます。出たガスは燃やして熱を電気などに代えて有効利用します。

併設されるリサイクルセンターでは阪南・泉南市と同じようにリサイクルをしています。

要は何がすごいかというと、普通、ゴミ処理場では燃やした灰を結局最終処分場に運んで、大阪では埋め立てたりするのですが、その最終処分が必要ありません。

あと、もう一点、今回勉強させていただいたのは運営方式。近隣2市1町で設置されたこの施設運営は民間に「長期包括委託(現在9年間の契約履行中)」しているという点です。

視察・説明では様々な質問も飛び交い、そのメリットやデメリットをお聞きしました。

この施設を建てた経緯は、もともと普通のごみ焼却場新設、別で公設最終処分場を建設、という予定でしたが、最終処分場反対派の市長が当選し、方向転換したとの事でした。

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写真はコントロール室。マグマのような溶融物が流れ出るのが見えました。

次に伺ったのは佐賀県佐賀市健康運動センターさん。

阪南・泉南市と同じくごみ焼却場の焼却熱を利用して温水プールを運営、その他スポーツジムなどを併設する施設です。

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ここの特徴は運営を民間に指定管理で委託をしているということ。

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様々なご説明をお聞きしましたが、何がすごいって利用者の立場になって日々努力をしていること。そりゃそうですよね、民間ですから。

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温水プールやジムのオープン時間はサラリーマンの利用なども考えて夜9時30分まで。トレーニングルームには専門の運動指導員が常駐し、ピラティス・ヨガ・ボクササイズなどのレッスンも行っています。浴室も併設され、お風呂だけの利用者もいるということです。施設の周囲には1キロ・600mのウォーキングコースもあり、野球が4面とれる多目的グランドもある。天然芝・人工芝のサッカーグランドもあり、サガン鳥栖のチーム利用もあるとの事です。

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いずれにしても「思いやり・ホスピタリティ」をすごく感じた施設でした。

今回の視察、泉南市の皆さんとも十分に交流でき、有意義な議論もたくさんさせていただきました。改めて視察の重要性を再確認いたしました。

ご準備いただきました事務局の皆さん、本当にありがとうございました。

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