3月議会における一般質問をさせていただきました。メインは小中学校および幼稚園の整理統合整備計画についてお聞きいたしました。
小中学校および幼稚園の整理統合整備計画について
おさらいをしたいと思います。
阪南市の学校教育施設の整理統合については、
・平成13年3月に策定した「阪南市幼稚園整理統合計画」
・平成18年11月に策定した「阪南市小中学校及び幼稚園の整理統合・整備計画」
特にこの平成18年の計画が重要で、小学校は12校→8校、中学校は5校→4校になりました。(尾崎中学校と鳥取中学校はこの4月)
この計画を作るのに平成17年2月から着手して約2年の年月を費やしています。ということは、計画2年+実施13年=15年の時間がかかったことになります。
これを踏まえて質問をさせていただきました。
10年後の見込みとしては、
・小学校は現在の通常学級92→76
・中学校は現在の通常学級41→32
に減少する。
各小中学校の通学路の基準については、小学校は半径4キロ、中学校は半径6キロ(文科省)なので、阪南市は4キロ半径の円の中にすっぽり入るので、統合して数が少なくなっても問題ない。
学校教育法によると適正規模は10年後、
・小学校(各学年2~3クラスが標準)8→4~6校
・中学校(各学年4~6クラスが標準)4(4月以降)→2~3校
ということになります。
もちろん闇雲に減らせというのではなく、地域とのかかわりやコスト、地域教育協議会、様々な可能性についてもしっかり議論をしてから決めていかなければなりません。
そういう意味で、早く次の計画作りださないとあかんのちゃうの?という質問に対して、教育長から「早く進めていきたい」という答弁をいただきました。市長は「計画をいつ立てるかということありきではなくて、速やかに現状の分析から検討したい」という何とも煮え切らない答弁でした。
令和2年度の早い時期に補正予算を組んで整理統合整備計画の段取りを進めて欲しいがいかがか、という質問に対して教育長から「意思決定に関して時間がかかるので答弁は差し控える。市全体の状況を加えながら検討する」という答弁でした。
こちらも煮え切らない答弁でした。遅かれ早かれまず審議会を立ち上げなければならないのですから、その予算の段取りぐらい一刻も早く決断できないようでは、全体がなかなか進まないのも納得がいきます。
行財政構造改革プランについて
これは改めて6月に質問する予定ですので少しだけ。
2018.11.老人福祉センター廃止の計画(2020年~2000万円の効果額)
2019.09.西鳥取(えぷろんの会さんが既にあります)・東鳥取・尾崎・下荘地区で老人福祉施設(介護予防拠点)を新たに1か所予算1000万円で募集 →応募者ナシ
2019.12.老人福祉センターを廃止して今の施設のまま「介護予防拠点」と名前を変えて再募集
2020.01.プロポーザル募集
2020.03.事業者決定(施設運営の予算全体はほぼ現状と変わらず)
2020.04.介護予防拠点が老人福祉センターの場所でスタート
以上の計画ですが、全て市長のロードマップ通りだそうです。答弁の中で気になる内容がありまして、「老人福祉センターの「利用者が限られること」「送迎無料」「お風呂無料」これらは廃止するという方針の中、現老人福祉センターの建物を使うという事業者の人たちの提案によって状況が変わった。」とのことです。あれ?市のビジョンや方針ありきではなく、事業者からの提案によって現建物の指定管理プロポーザルが展開され、その事業者が決定しているということでしょうか。これも市長の予定通りですかね。何だか矛盾してませんかね。これらの内容については厚生文教常任委員会・予算審査特別委員会に議論をお任せしたいと思います。
あと、先日の総務事業常任委員会の市長答弁の食い違いについても聞きましたが、これはこの議会中の総務事業常任委員会で質したいと思います。
もちろんyoutubeすべて見ていただきたいですが、50分もあるので、お忙しい方はラスト1分半(youtube)だけでもご覧いただけると、現在の阪南市の状況がよくわかると思います。
これから委員会での議論が始まります。今回の予算がいかに行財政構造改革プランを推進しているものなのか、しっかりチェックをしていきたいと思います。頑張ります!