監査委員、上甲誠議員から審査結果の報告を願います。×3

9月定例会における全議案に対する説明が議場で行われました。

その中で令和4年度決算認定にかかる説明には「審査結果の報告」というのがありまして、私が監査委員なので7月に行った決算審査の結果報告をしなければなりません。

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市長や担当部長からの決算の報告があった後、議長から「監査委員、上甲誠議員から審査結果の報告を願います。」とありまして、私が登壇、監査結果報告をいたします。この監査結果報告ですが、すごい量の数字の読み上げが含まれておりなかなか大変です。

一般会計などの監査報告

下水道会計の監査報告

病院事業会計の監査報告

3回あります。とりあえず、一般会計のところだけ原稿を載せておきます。大切なところは赤くしておきます。

令和4年度阪南市一般会計歳入歳出決算認定について

それでは、一般会計歳入歳出決算審査についてご報告申し上げます。お手元に配付させていただいております一般会計決算審査意見書の7ページをご覧ください。
令和4年度 阪南市一般会計歳入歳出決算審査につきましては、市長から提出がありました決算書類について、計数の正確性、予算の執行状況の適否、各事務事業の処理及び問題点の有無、財産管理の適否を着眼点とし、去る7月28日、関係担当者からの説明聴取も含め審査を実施しました。
審査の結果でございますが、審査に付された決算書、決算附属書類は、いずれも関係法令に基づき調製されており、適正に表示しているものと認められました。また、予算の執行についても、おおむね適正に執行しているものと認められました。
8ページをお願いします。
意見といたしまして、一般会計及び特別会計の決算の総額は、

歳入347億3,216万5千円、

歳出340億2,318万6千円

歳入歳出差引き2億9,457万8千円の黒字

となっており、実質単年度収支においても、2億5,532万3千円の黒字となっています。
歳入について、市税は、前年度と比較すると全体で
9,791万4千円増加し、54億8,930万3千円となっていますが、この主な増加要因は、高額所得者の譲渡所得に起因するものであります。
地方消費税交付金は、857万6千円増加し、
11億871万3千円となり、地方交付税は、臨時経済対策費の創設や臨時財政対策債振替相当額の減少等により、前年度より2億5,641万8千円増加し、53億2,603万円となっています。
国庫支出金は、46億758万9千円となっています。前年度と比較しますと、7億875万1千円の減額となりますが、主な要因は、新型コロナウイルス感染症対策の関連経費が減少したことによるものであります。
寄附金では、ふるさと納税3億6,271万1千円に加え、阪南市出身の個人から3億円の寄付を受けたこと等により、1億1,374万1千円増額の6億8,075万7千円となっています。
一方、市債については、財政非常事態宣言の発出を踏まえ、投資的事業を抑制したことや臨時財政対策債の減少により、4億1,870万6千円減額の3億7,031万5千円となっています。
この結果、歳入総額は、前年度より6億7,081万4千円減少し、総額208億8,063万2千円となっています。
歳出について、総務費では3億円の寄附を原資としたSDGsまちづくり基金積立金等により、1億2,889万8千円の増額、一方、民生費では、子育て世帯への臨時特別給付金の終了等により4億8,083万4千円の減額となっています。
また商工費では、QRコード決済ポイント還元事業の実施等により、6,058万円の増額である反面、公債費では、地方税における猶予特例債の終了等により、1億3,135万8千円の減額となり、その結果、歳出合計は、前年度と比べ5億3,791万1千円減額の総額205億8,605万4千円となっています。
性質別においても、新型コロナウイルス感染症関連経費の影響により、物件費、扶助費が増加しているが、投資的経費については、私立認定こども園整備事業の終了等により減少しています。
経常収支比率については、経常的経費である人件費及び公債費の減少により、令和3年度の94.2%から92.5%へと良化していますが、依然として、本市の財政状況は、地方交付税、地方譲与税、国・府補助金等の財源に依存する体質となっており、地方公共団体の財政力を示す財政力指数は、令和3年度の0.524から0.519と悪化しています。
次に、特別会計においては、国民健康保険特別会計で歳入が66億4,384万9千円、歳出が64億8,704万5千円となり、歳入歳出差引き1億5,680万4千円の黒字となっています。
介護保険特別会計については、歳入53億7,538万3千円、歳出51億5,844万4千円で歳入歳出差引き2億1,693万9千円の黒字となっています。
後期高齢者医療特別会計については、歳入18億3,057万5千円、歳出17億9,015万1千円で歳入歳出差引き4,042万4千円の黒字となっています。

以上、本市の令和4年度一般会計及び特別会計の決算としては、財産区特別会計分を併せて7億897万9千円の黒字となっていますが、これは大口の寄附金など特殊要因やコロナウイルス感染対策の影響もあり、依然として、国の財源に依存する体質となっています。今後も国の動向に注視し、財政状況の改善を図るために行財政構造改革プラン改訂版の推進に着実に取り組んでいただきたいと思います。
また、市庁舎を含めた老朽化した公共施設やインフラの整備を先送りにしている事実も散見されるため、将来にツケを回さない適正な整備を計画的に進めるとともに、未利用施設等については、ウェブサイト等に掲載し、積極的に売却を含め。PFI、PPP等有効活用策を整理し、推進されたいと思います。
今後においても、財政非常事態宣言解除に向け市一丸となって鋭意、取組を進められたく存じます。
以上のことを意見とし、決算審査の報告とさせていただきます。
なお、ただいま報告させていただきました令和4年度阪南市一般会計及び特別会計 歳入歳出 決算審査意見書を本定例会の議事録の後に資料として添付していただきますよう、議長には、よろしくお取り計らいをお願い申し上げます。

《活動》本会議 等 9

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