《検証》阪南市の今:社人研の発表を見て思う。人口減少、危機感をもって取り組まないと手遅れになります。

社人研(国立社会保障・人口問題研究所)から日本の地域別将来推計人口が発表されました。

社人研のホームページはこちら

泉州13市町の2020年と2050年との比較を下表に示します。

総人口 2020年 2050年
田尻町 8,434 7,638
和泉市 184,495 151,940
泉佐野市 100,131 80,921
堺市 826,161 653,087
熊取町 43,763 33,329
泉大津市 74,412 54,837
高石市 55,635 40,293
岸和田市 190,658 137,512
忠岡町 16,567 11,699
貝塚市 84,443 59,365
泉南市 60,102 40,136
阪南市 51,254 29,574
岬町 14,741 7,296

阪南市2050年には3万人を切る予想になっております。上の表、何の順番で並んでいるかというと、人口減少率です。2020年の総人口を100としたときの2050年の人口指数を表に表しますと、

人口減少の指数 2020年 2050年
田尻町 100.0 90.6
和泉市 100.0 82.4
泉佐野市 100.0 80.8
堺市 100.0 79.1
熊取町 100.0 76.2
泉大津市 100.0 73.7
高石市 100.0 72.4
岸和田市 100.0 72.1
忠岡町 100.0 70.6
貝塚市 100.0 70.3
泉南市 100.0 66.8
阪南市 100.0 57.7
岬町 100.0 49.5

泉南市と比べても10ポイント近く離されて、いかに阪南市が泉州の中でも突出して人口が減少する予想になっているのかが分かります。

阪南市だけを考えてみますと、平成14年度(2002年)に人口ピーク60,015人から減少に転じていますので、そのころから考えると2050年、50年かけて人口がちょうど半分にまで減少することになります。人口3万人を切る、というと国勢調査を参考にして、どのくらいの時期か検証したいと思います。ちょうど昭和45年(1970年)~昭和50年(1975年)あたり、阪南市の昔の写真を参考にしてみますと、

昭和50年ごろの箱の浦。

これから開発、といった感じです。

昭和50年ごろの舞(信号のところ、信号ありません)。

桜並木の桜が小さいですね。

こんな写真も。昭和48年。

山中渓駅前スタートから尾崎がゴールで駅伝競歩大会が開催されています。

ちょっと最後の写真は関係ありませんが、このあたりの時代の阪南市人口がちょうど3万人を越えようとしていた時期。参考になります。

で、ここ最近の人口減少についても検証しておきたいと思います。平成27年(2015年)に阪南市は「阪南市人口ビジョン」というのを策定しています。グラフはこれです。

このまま放っておいたら2060年には35,509人になってしまう(上の青のグラフ)ので、まずは出生率を上げていって2040年2.07を目指しましょう。そうすると、2060年には43,116人に人口減少を抑え(緑のグラフ)られます。加えて社会移動を転出・転入の差し引きをゼロになるようにすると44,393人に(赤のグラフ)なります。

2060年に44000人目指しましょう!

という計画でした。

それが、今回の社人研。。。何の何の、もっともっと下の予想です。上のグラフに今回の社人研の人口予想を足してみます。

これです。すごいショックです。あともう一つショックなのは0~4歳の5年分の人口、2020年が1384年(平均275人/年)が2050年には513人(平均102人/年)となります。阪南市内に同年代が100人しかいないことになります。(汗)

これまでも人口減少については様々な角度からこのブログで書いてきました。今、阪南市の魅力を磨き、子育てしやすい環境を作り、定住移住・関係人口を増やし、暮らしやすい環境をみんなで力を合わせワガゴトとして作り上げなければいけません。言葉だけでなく実行しなければなりません。計画を立てるばかりだけでなく具体的に実行しなければなりません。阪南市の現状、総合戦略の時の議論が分かりやすいですね。

皆さんとともに阪南市の明るい未来を創っていきたいと思います。頑張りましょう!

《活動》市民相談 等 4

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