市から行財政構造改革プランの資料がアップされています。広報と合わせてご覧ください。

市のホームページにて行財政構造改革プランの資料(先日の総務事業水道常任委員会のモノ)がアップされています。

行財政構造改革プラン

市民の皆様には広報はんなん最新号と共にご覧いただきたいと思います。

以前示されたスケジュールが上記。これに則って進んでいます。

この資料を見ますと現時点では「取り組み内容の精査」「数値目標の設定」などが行われており、各専門部会による検討が進んでいるところだと思います。8月末にはそれらもまとまって9月上旬には「素案」が完成することになっています。公式の市民への周知はそれからのパブリックコメント(パブコメ)にて、となっています。

もう一つ資料を見ていただきたいのですが、こちら。先日の総務事業水道常任委員会では誰もツッコみませんでしたが、平成29年度の決算見込みベースでの財政シミュレーション、平成34年の実質収支が16億5600万円の赤字となり、阪南市の標準財政規模110億円弱の約15%。これは早期健全化基準 13.2%を超えてしまい、以前このブログで勉強しましたイエローゾーンに相当します。そう、4年後には「財政健全化団体」になります。

・・・また改めて財政特集を組んで、明らかにしていきたいと思います。いずれにしても今後、相当な市長の判断と、市民への我慢のお願いをしなければ、予算を組むのは厳しいと思います。その説明の手段、内容、時期、とっても大事です。いつものパブコメのように「ウェブと広報で」では後に大きな混乱を招くことになると思います。

グラフを新調したので載せておきます。

平成29年度は「決算見込み(9月議会で決算認定されるまで)」ですのでご注意ください。

改めてこのグラフを作り直していて、市の財政って明らかに政治的な要素が大きいのだなぁと思います。

今回、平成29年度決算での経常収支比率が100を超え「危機的状況」との事ですが、過去に平成18年、平成10年にも超えています。平成18年10億程度だった財政調整基金は、平成23年には25億近くまで積み上げ、今また急降下で10億を割り込んでいます。ところで、阪南市は平成14年と18年に2回、今回と同じような財政再建化計画を立てておりまして、その内容を見ていても、今回とあまり変わらない感じです。

【平成14年の方針】

(基本方針)
「分権時代にふさわしい柔軟でスリムな行財政運営システムの構築」
自己決定・自己責任の原則に基づく地方分権時代にふさわしい行財政運営を目指し、市民と行政の協働のもとに適切な役割分担に基づいた施策の再構築を図ることにより、豊かで活力ある効率的な行財政システムの構築を目指す。

【平成18年の方針】

持続可能な行財政運営システムの構築
(1)小さな市役所で最大の市民満足を得るサービスの提供
(2)市民が地域で活躍できる仕組みの確立
(3)自己責任で、自己決定できる自立した財政基盤の確立


今月いっぱいでどのような方針になるのか、具体的にどう事業展開し、目標効果額をいくらに設定するのか。注視したいと思います。

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