全国アマモサミット2018in阪南:皆さんの情報と知恵と思いが集結して「大会宣言」が決まりました。

アマモサミットは終わりましたが、本当はこれからが大切で、サミットを踏まえて森里川海の環境保全活動に一人ひとりが向き合うのか、しっかり考えなければなりません。

先日のアマモサミットの最終日、皆さんのたくさんの発表と、ご意見や知恵、大阪湾に対する思い、環境に対する熱意などが集結して「大会宣言」が古川先生によって「その場で」まとめられました。

もちろんアマモサミットのホームページにも載っていますが、ここにも本文をコピペしておきます。何度も読んで、自分に落とし込みたいと思います。

 

“全国アマモサミット 2018in 阪南”大会宣言

ここ、大阪・阪南には、人々の暮らしのすぐそば・程よい近さに森里川海があります。
そして人々は、これらの豊かさや恵みを日々感じながら、暮らしています。
それは例えば、古くは土佐日記に詠われているように、また、今も市の歌や校歌にも、森里川海が歌われていることにみることができます。そこには、はだしで行ける浜があり、おいしい魚や多様な生き物がいます。阪南の地先には豊かなアマモ場が広がっています。
研究者は、そこに守るべき多様性と可能性そして価値を見出しています。
また、男里川・山中川など川の上流・中流・河口干潟には多様な生き物が棲んでいます。
和泉山脈の伏流水が海岸近くに湧き出る清水大師、せんなん里海公園なども、森里川海のつながり、また、森里川海と人とのつながりを感じることができるものです。
大阪湾の環境は改変され、自然が失われてきました。ここ阪南にある豊かさや恵みは、あたりまえにあるのではなく、自然と共に営みを紡いできた人々が様々な活動を通じ、守り、育ててきたものです。
それは例えば、大阪府下唯一の、のり加工業などの漁業や水産加工業、また、この地の成り立ちである14村をルーツとする、ものづくりへの心を尊重し、技を継承する、「阪南ブランド14匠」などに、その姿をみつけることができます。
子どもたち若者たちは、アマモや海の環境を守るための5つのヒントを考えました。自分たちが行動することの面白さや責任を感じ、大切なことを伝えていきたいと思っています。
環境を守り、伝統を引き継ぎ、地域の振興を図るために、今、皆が動き出さなければなりません。
私たちは、この大会を通じ、様々な人々の話を聴き、感じることができました。
私たちは、私たちに何ができるか、どうすればいいか。それを考え、話しました。
今あるものを守ること、今の動きを育てること、新しくつくること。それらは一朝一夕にできることではなく、課題ややるべきことは五万とあります。
それでも、私たちには、5つのヒントがあります。私たちには、50,000の家族がいます。
そして、それを応援し、支えてくださる全国の仲間がいます。
私たちは、平成時代有終の秋、ここ、阪南の地での“全国アマモサミット 2018 in 阪南”の開催を契機として、

1.一人ひとりは、この地の豊かさや恵みの‘守り隊’である自覚を持って、一人ひとりが、 ‘きづこら・うごこら・つなごら’を合言葉に、この地の豊かさや恵みを伝
える・広めていく
1.子どもたちは、みんなで阪南の森里川海で遊び、支えてくれる地域の人々や友達・先輩・後輩が共に体験・経験したことからさらに学びを深め、大人になっても忘れず、できることを実行していく
1.地域で暮らし、働く全ての大人たちは、子どもたちが体験・経験できるように、その手助けを続けていく
1.漁業者は営みの主体者として、おいしい魚介を漁(すなど)り、ノリ・ワカメ・コンブなどを育て、海の幸を食べる文化を支えていく
1.産業界はこの地のブランド力を高める者として、それぞれの活動を発展させ、伝統の技術を次の世代に継承していく
1.研究者は、アマモ場の再生を進める研究とともに、それとカキの養殖を両立させる手法など、環境保全と地域振興を共存させる道筋について検討を進めていく
1.行政は、様々な人々がみんなで動けるように、下支えや仕組みづくりを考え、これからも森里川海をまちづくりの根幹としていく

ことを、約束しました。
この地をまた皆さんに訪れていただいたとき、「あのときの約束は、こういうことだったんだな。」と皆さんに感じていただけるよう、わたしたちは、‘きづき’を忘れず、‘うごく’を育て、‘つなぐ’をつくっていきます。

平成 30(2018)年 11 月 4 日
全国アマモサミット 2018in 阪南 参加者一同
全国アマモサミット 2018in 阪南 実行委員会一同
大阪・阪南の地にて

・・・「漁る」って「すなどる」って読むんですね。

写真はアナアオサです。大阪湾によくユラユラ浮いてますよね。ワカメじゃないのでご注意ください。

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