明日は朝10時から12月議会が開会いたします。1年3か月ぶりの一般質問です。

いよいよ明日から12月議会が始まります。一般質問のトップバッターは私です。朝10時から約1時間質問させていただきます。(市議会の簡単な傍聴の仕方はこちら

先日もお伝えしましたが「子育て拠点整備について」「市長任期4年の折り返し地点で所信表明および選挙公約を振り返って」この2点について質問します。

市長の選挙公約については市長のブログにチラシが載っていますので、そちらを参考していただいて、ここで2年前の12月議会で水野市長が行った所信表明がどんなものだったか確認したいと思います。全文をここに載せておきます。

平成28年12月議会における水野市長の所信表明(議事録より)

初めに、私は、市民の皆さんが毎日地域で安心して健やかに過ごすことのできる社会づくりを実現してまいりたいと考えてございます。昨今の地域社会が抱える問題は、人口減少・少子高齢化はもとより、地域コミュニティーの崩壊や生活困窮者の増大など経済的問題を抱える世帯の増加、商圏の変化による従来からの商業施設の閉店やそれに伴う買い物弱者の増加など、生活に直結したものが非常に多く深刻化しております。
その克服が、私が市政を推進するに当たり課せられた最大の使命であると考えます。ふだんの暮らしの幸せは、市民の皆さんとともにつくり上げるものです。まちの仕組みづくりを再構築し、「活力とやさしさあふれる新しい阪南市」の実現に向け邁進をしてまいります。
次に、本市が直面している最大の懸案事項である今後の幼稚園・保育所のあり方につきましては、一極集中による総合こども館計画は白紙撤回いたします。
一極集中は他方を排除する考え方であり、子どもたちの健康や成長、また親たちの暮らしを脅かし、さらには地域の子どもたちを地域で守るという住民によるまちづくり活動をも崩してしまいます。子どもたちは、未来の国を担う宝物です。地域子育て拠点の観点から、公立幼稚園・保育所の再配備を進めるべく庁内の体制整備を行い、早期に市民参画のもと方針をまとめ、一日も早く安心・安全な環境のもと幼児教育・保育ができるよう取り組んでまいります。
次に、私の目指す「活力とやさしさあふれる新しい阪南市」を実現するために、具体的にどのような施策展開を行うかを3つの柱に沿いお示しをいたします。
1つ目には、市民の生活の基盤が揺らぎ、国や自治体の財政が逼迫する中、市民生活の安全・安心を守るには、市民や企業、事業者との協働が不可欠です。そして、誰も孤立させない、排除しないまちづくりを進めてまいります。
そのためにも、互いを理解し合い、地域の皆さんが新たな組織づくりを行い、まちづくりに参加できる小さなコミュニティーが必要です。
地域づくりを初め、防災・減災や若年層の活躍の場の創設、また、高齢者人口比率が29%を超える本市の現状を踏まえると、高齢者の生きがいづくり支援や日常的な支え合いや見守りが活発化されるような仕掛けの推進も必要となります。高齢者や障害をお持ちの方を初めとした弱者を孤立化させない、排除させない、そうした社会づくりがこれからのまちづくりには不可欠な視点であり、誰もが自分らしく生活し続けられるような地域の理解、支え合いのできる社会を実現してまいります。
また、国においては、団塊の世代が75歳以上となる2025年、その年をめどに、重度の要介護状態となっても住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるような体制整備を求めておりますが、本市においても、今後ますます進展が見込まれます高齢化を踏まえ、保健・医療・介護が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現してまいります。
一方、若い市民の皆さんの市政参画につきましては、活力あるまちづくりには欠かせません。そのため、SNSなどのツールを活用して、若い世代がふだんの生活の中で気楽に市政参画できる、そういう仕組みづくりを行い、若い世代の意見を市政に反映をし、その魅力をさらに広く内外に情報発信することにより、新たな若い世代を呼び込むなどの取り組みを推進してまいります。
また、地域を担う人材育成には、生涯学習(社会教育)が不可欠です。そのため、ICTなどを活用して芸術や文化、伝統に触れることのできる仕組みづくりにも取り組んでまいります。
あわせて、健康増進におきましても、教育施設や地域で活躍する方々を核として、総市民体力向上を推進してまいります。
さらに、近年、核家族化が進んでおり、子育て世代への個別支援の強化や子育てサポート拠点づくり、また、放課後の子どもの居場所づくりといった社会的な問題に対応した施策展開を推進してまいります。
なお、これらの諸施策の推進に当たっては、行政だけが担うものではなく、市民総ボランティアなど市民を主役とする施策展開が不可欠です。市民、事業者と行政が一体となり、貴重な地域の資源、人的な資源、財源などの中で、直面している課題解決のために、お互いがどのような責任を持ち、何ができるかを考え、相互に補完し合うことにより、きめ細やかなサポートを可能とするために、パートナーシップのまちづくり条例を定め、学び、活動し、そして新たなまちづくりに向かう取り組みを進めてまいります。
2つ目には、自立した自治体経営です。
地方創生が叫ばれる一方で、稼ぐまちが地方を変える、決して国の交付金・補助金だけに頼らないまちづくりが今、見直しをされてきています。
本市は、豊かな里山里海など地域資源に恵まれています。この地域資源を生かさない手はありません。着地型観光に、市民の健康増進のステージに、産業振興やにぎわいの場の創出に、市民の皆さんと民間活力をエンジンとして、地域資源を生かした豊かなまちづくりを推進してまいります。
また、この豊かな自然環境や安心・安全な住環境を魅力として広く発信し、若い世代の移住促進も必要となります。そのため、空き家の活用や企業支援などを進めるとともに、阪南ブランド十四匠のブランド力向上など既存企業の支援を行い、地域の雇用創出にも取り組んでまいります。
あわせて、近年飛躍的に利用者が増加しております関西国際空港に近い好立地であるという強味を生かした商業・産業集積や観光振興を図り、交流人口の増加や地域経済の活性化に向けた取り組みを推進してまいります。
一方、地方分権が推進される中、地方公共団体には、これまで以上に自由で、かつ責任ある地域経営が求められています。そのためには、財政の健全化は不可欠であり、私、まずみずからの身を削る姿勢といたしまして、市長給与を20%削減するとともに、退職金、市長交際費をゼロといたします。
また、補助金・交付金ありきではなく、これからの阪南市に本当に何が必要かをしっかり考え、計画的に持続可能な行財政運営に取り組んでまいります。
あわせて、地域経済の活性化の影響を見込める大阪府が掲げる副首都化や大都市制度改革をも応援をしてまいります。
3つ目には、市民参画の開かれた市政運営です。
真の市民参画を推進するためには、まず透明性の高い市政運営が必要となります。そのため、積極的な市政情報の公開と公民協働の情報発信の仕組みづくりに取り組むとともに、阪南市市民参画手続条例をしっかりと機能させ、政策形成過程における市民参画を促進してまいります。あわせて、市民の皆さんと行政間の情報共有を徹底することで、市民の皆さんの声を市政に生かす仕組みづくりを努めてまいります。
また、地方分権が急速に進展する現在、地方公共団体は、これまで以上に自立した独自の行政運営が求められております。そうした中で、市民の皆さんと市がより一層協働してまちづくりを進めていくことが必要となることから、本市では、これまで進めてきた市政への市民参画の仕組みを初め、市の理念や基本原則などを普遍的なものとして保障していくため、阪南市自治基本条例を制定しておりますが、その理念をしっかりと市政に生かし、市民の皆さんと市が信頼関係のもと市民参画の開かれた市政運営に取り組んでまいります。
これら3つの柱に沿ったまちづくりを推進することが、市民の皆さんと行政の関係、また地域における真の市民相互の協働の活性化に結びつくものと確信をしております。
私は、これまでの行政と市民の関係に見られる待ち受けの姿勢を共創的なものへと変えていくことが、今後のまちづくりの鍵であると考えております。共創することで、よりよいものが生まれることをうまく伝える民話がございます。
一人の男が大鍋に石を入れ、石のスープをつくり始めます。何だかうまそうだと見ていた村人たちが、次々と手持ちの食材を鍋に入れていくうちに、スープはだんだんとうまみが増し、コクのあるおいしいスープができ上がります。村人たちは皆でスープを分かち合い、楽しいうたげを堪能します。
本当に住みよい町にするためには、市民の皆さんが協力してつくり上げることが大事となります。
そのために、これからの阪南市は、私自身が全職員の先頭に立ち、市民の皆さんが生き生きと共創できる環境を整え、市民の声を反映する仕組みづくりをリードしてまいります。
どこにも負けない地域力ナンバーワンのまちを目指して市政運営に取り組んでまいります決意でありますので、議員各位を初め、市民の皆さんのご支援、ご協力をお願いし、市長就任の所信の表明といたします。よろしくお願いをいたします。
これが「しあわせの石のスープ」の絵本でございます。また機会がありましたら、ごらんいただきたいと思います。ありがとうございました。

以上全文です。この中から抜粋して進捗状況を聞きたいと思います。

改めて見ると、「いしのスープ」の絵本ってたくさんあるんですね。鶏を食べようとオオカミが鶏の家におしかけて石のスープを作ろうとするけど、鶏の仲間がたくさん寄ってきて鶏を食べそびれる「オオカミと石のスープ」は仲間の大切さの物語(→この絵本、めっちゃ面白いです、なんていうか、、、とてもシュール)。オオカミに狙われた鶏が石のスープを作ってる間にオオカミをたぶらかして、最後はオオカミのおなか一杯にして鶏は助かり、オオカミは鶏の石を盗んで帰っていく「いしのスープ」は鶏の作戦勝ちの物語。

そして、市長が所信表明でおっしゃった「しあわせの石のスープ」の絵本は写真の一番向こうの絵本なんですけど中国の物語で、大鍋に石を入れるのは3人の僧侶です、「一人の男」ではありません。まぁ、そんな細かいことは議会では質しませんが、この物語は幸せに飢えた街に3人の僧侶が訪れ、街の真ん中で鍋で石のスープを作って「人のつながり」をつくり街の幸せを取り戻す物語。

「石のスープ」自身はウィキペディアによると元々ポルトガルの民話らしいです。ちょっと教育的に大丈夫か?というような物語。

・・・総じてしっかり「いいまち阪南市」の将来につながるような、市民皆さんが幸せに暮らせる阪南市につながる一般質問にしたいと思います。では明日頑張ります!

タイトルとURLをコピーしました