議会における監査委員としての決算認定についての審査結果報告

去る9月3日の議会にて、監査委員として決算認定についての審査結果を報告いたしました。どういうことかというと、私が今年監査委員をさせていただいている関係上、すでに7月末に代表監査と共に決算についての審査を行っており、その時「審査結果がどうだった」という報告書を今回の決算資料に添付させてほしいというお願いです。

その部分のyoutubeはこちら

原稿をコピペしておきます。長いですし、数字だらけで分かりにくいので、大切なところだけ赤くしておきます。そちらをご覧ください。

令和元年度阪南市一般会計歳入歳出決算認定について

それでは、一般会計歳入歳出決算審査についてご報告申し上げます。

令和元年度 阪南市一般会計歳入歳出決算審査につきましては、お手元に「決算審査意見書」を配付させていただいておりますとおり、市長から提出がありました決算書類について、計数の正確性、予算の執行状況の適否、各事務事業の処理及び問題点の有無、財産管理の適否を着眼点とし、去る7月29日、関係担当者からの説明聴取も含め審査を実施しました。
審査の結果でございますが、審査に付された決算書、決算附属書類は、いずれも関係法令に基づき調製されており、適正に表示しているものと認められました。また、予算の執行についても、おおむね適正に執行しているものと認められました。
意見といたしまして、

歳入183億2,171万2千円、

歳出180億4,793万7千円、

歳入歳出差引き2億7,377万5千円の黒字となりましたが、実質単年度収支で2億381万7千円の赤字となっています。

歳入について、市税収入は、新増築した家屋の増加や、償却資産の増加、経年重課による軽自動車税の増加がありましたが、市民税の滞納分の減少や、地価の下落による土地の固定資産税減少の影響もあり、市税収入は全体で98万 2千円の減額となっています。

この他、地方交付税は昨年より1億5,528万2千円増加の46億1,116万9千円、国庫支出金は2億8,493万3千円増加の29億2,947万円などの増収があったものの、ふるさとまちづくり応援寄附金の減少等に伴う寄附金2億6,669万1千円の減少や、繰入金4億1,789万2千円の減少、泉南阪南共立火葬場の完成等による市債7億776万 2千円の減少があり、昨年度より10億688万8千円減少の183億2,171万2千円となっています。

歳出においては、幼稚園保育所の無償化、プレミアム付商品券、尾崎中学校と鳥取中学校の統合に伴う増築及び大規模改修事業、総合こども館構想廃止に伴う地方債の一括償還等により、民生費で2億5,938万6千円、土木費で1億7,154万9千円、教育費で2億7,588万円、公債費で2億427万4千円増加しましたが、基金積立金やふるさとまちづくり応援寄附金に伴う経費の減少により、総務費で9億2,881万2千円、泉南阪南共立火葬場の完成等による衛生費の8億9,507万8千円の減少により、前年度比で10億812万3千円の減少の総額180億4,793万7千円となっています。

また、性質別では、社会保障関連経費の増加に伴う扶助費や繰出金が増加しており、人件費や積立金、投資的経費が主に減少しています。

本市の財政状況は、地方交付税、地方譲与税、国・府補助金等の財源に依存する体質となっており、地方公共団体の財政力を示す財政力指数は、平成30年度の0.546から0.537と悪化しています。経常収支比率については、平成30年度の98.7%から98.2%と良化していますが、ふるさとまちづくり応援寄附金の収入がなければ約100.0%になり、財政に弾力性が失われていることは明らかであり、行財政構造改革プランを着実に実行する以外に道はないと思料します。

財政調整基金がもはや残り少なくなった今、財政運営は重大な局面を迎えていますが、新型コロナウイルスの影響により、来期の市税等収入は減少する可能性が高く、さらに、阪南市独自の給付金制度を設けて、市民病院や地元の民間事業者を支援する体制作りも必要となります。そのためには、行財政構造改革プランがすでに策定されているので、このプランを一つの例外もなく着実に実行しなければ、阪南市に明るい未来はありません。

また、昨今は転職市場も激変し、能力次第では条件の良い転職が可能となっています。公務員はリストラがないため昔から安定した職業には違いありませんが、仕事や職場に魅力がなければ仕事にやりがいを求めるような能力のある人から見れば、つまらない職業にしかなりません。組織の発展というものは、公であれ民であれ、人、物、金の三つがバランスして初めて成り立つものであり、有能な職員が退職しているという現実をしっかりと受け止めて、今の仕事の在り方を省みる必要があり、そうでなければ組織のさらなる発展は望めないということを意見とし、決算審査の報告とさせていただきます。

なお、議員の皆さんにご配付させていただいております令和元年度阪南市一般会計及び特別会計歳入歳出決算審査意見書を本定例会の議事録の後に資料として添付していただきたく存じますので、議長にはよろしくお取り計らいのほどお願い申し上げます。

数字読むの難しいですね。もうちょっと練習しなければいけませんね。ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました