あまりにもヒトゴトな市長に熱くなり過ぎました。反省します。総務事業常任委員会。

総務事業常任委員会が開催されました。

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内容は12月議会で付託された案件数件と「その他」として行財政構造改革プランの進捗状況報告と財政シミュレーションについて。特に後半の「阪南市の財政」について議論(といっても半分ぐらい私が喋ってました)が集中しました。

総じて市長と市役所に危機意識がなさすぎます。

少しやり取りをまとめます。

Q.《上甲》3月(9か月前)の総務事業常任委員会で委員長から市長に対し「市長の答弁が他人事、もっとワガゴト、わが町として答弁せよ」と指摘があった時、市長は「人生をかけて取り組む」と言っていた。この9か月間、財政再建についてどう命を懸けて取り組んだのか?【その部分のyoutubeはこちら

A.《市長》現在のプランにおいて手を尽くしている。ただ、現プランでもシミュレーション上、令和4年に赤字になっているので、さらに強化するということとして2期目に臨んでいる。

Q.《上甲》財政健全化、2年目として「できている」のか「できていない」のか?【その部分のyoutubeはこちら

A.《市長》「できている」部分と「できていない」部分がある。

Q.《上甲》「できていない」理由はなにか?【その部分のyoutubeはこちら

A.《市長》原因究明はしっかりとさせていただき、今後計画を強化していく上で明らかにしていく。

Q.《上甲》今の段階では原因は分からない?【その部分のyoutubeはこちら

A.《市長》原因が分からないとは言っていない。計画を充実させていく。

Q.《上甲》担当課、できていない理由は何か?【その部分のyoutubeはこちら

A.《行政経営室長》当初のプランに対する一定の効果は出ているが、毎年財政調整基金を取り崩しながら運営しているところが問題。2年間(5年間の計画)運営して一度検証が必要。今後はサービス低下を含めて痛いところに手を付けていくことになる。

Q.《上甲》財政再建のゴールは?3月の市長答弁では「財政力指数がアップすること」に尽きる、とおっしゃった。(あの時は目標数値についてはこれから精査するって言ってましたが)財政力指数がどれだけアップしたら財政は安定化します?【その部分のyoutubeはこちら

A.《市長》財政力指数とお伝えしたのは「究極はそうだな」と思っていますが、その前の指標として経常収支率が90%ラインになったらいいなぁということは思っていますが、そういったところをプライマリーバランスを取っていく、そのためにも究極は企業誘致をして税金をあげていく、財政力の強い街にしていかなければならない。そういう意味でしっかり取り組んでいく。

Q.《上甲》財政力指数の数値設定はしない?【その部分のyoutubeはこちら

A.《市長》計画を見直す中で目標数値を設定したい。

Q.《上甲》3月の時も同じ答弁で、「目標数値はいくらですか?」という質問に「もう少し精査させてください」という答弁だった。あれから9か月たっても同じ。いつ決めてくれる?【その部分のyoutubeはこちら

A.《市長》いつ決めるというよりも、計画をしっかり見直す。全職員で一致団結して取り組んでいる。

Q.《上甲》目標数字については誰がきめる?【その部分のyoutubeはこちら

A.《市長》一人がどこかで決めるという事を希望するのなら間違っている。組織として協議をして決めていく。もちろん最終的には私が判断し総合的な対策を練っていく。

Q.《上甲》一人でガンガン決めろとは言っていない。組織で協議して市長がきめたらいい。財政力指数に対して今までどんな協議が行われた?【その部分のyoutubeはこちら

A.《行政経営室長》財政力指数というより、財政全般について必要に応じて協議を行っている。目標についても財政力指数がいいのか、金額がいいのか、行政の姿がいいのか、なども踏まえて目標を設定したい。数値目標のほうが取り組みやすい。

Q.《上甲》数値目標がないから危機感がない。市長がはっきり「財政力指数」と言ってるので「財政力指数」をどうやって上げるか協議したらいい。行政経営会議で「財政力指数」のことをどう協議した?【その部分のyoutubeはこちら

A.《行政経営室長》「財政力指数」という点ではなく、もう少し長期的な視点で見ていかなければならない。

Q.《上甲》要は目標をちゃんと設定してほしいということ。すべては皆さんの危機感に尽きる。【その部分のyoutubeはこちら

 


★ここで少し脱線★

ここ2,3年の危機といっても、凄く分かりにくいのでグラフを見てもらいますね。(グラフはクリックすると大きくなります)

これが、前市長の時代の財政シミュレーションにおける実質収支(今までトータルの市の収支)。単年度収支はマイナスですが貯金(財政調整基金)があるのでゼロより下に行くことはありませんでした。

それが、今の市長になった時(黄緑)にとうとう貯金がなくなってマイナスが出てくるようになりました。そしてよくよく計算してみると(紺色)すごい財政悪いじゃないですか!となりました。行財政改革(グレー)をして少し先延ばし、1年たった成果(黄土色)はだいぶ改善したように見えました。

しかし翌年(ブルー)はそれ以上改善(グラフが右へ平行スライドしていく)せず、昨年の結果をなぞる感じに。「あれ?」と思わなければなりません。

そして今回(緑)まったく改善していっていません。ただただ2年前の状態をなぞるだけ。ということは「赤字」がみるみる迫ってきています!

もっと危機感もって、財政状況を共有して、市民にも発信しなきゃ!上のグラフ一つとっても、すごい分かりにくいので、もっと分かりやすく。私ももうちょっと改善を加えてお伝えできるように工夫したいと思います。

★脱線おわり★


 

Q.《上甲》3月の委員会で、これから優先順位をもってということで、「審議会、マニュアル」「使用料、手数料、減免」の見直しをすると言っていたが、どう進んだ?【その部分のyoutubeはこちら

A.《行政経営室》使用料の見直しで一部進んでいるところはあるが、他のところについては進捗が上がっていない。取り組みを判断していないところも多々ある。

Q.《上甲》いろいろ細かいところを改善して、年間3億円の効果を埋めるか?【その部分のyoutubeはこちら

A.《副市長》それらを積み上げても3億は難しい。何を削減するかというと義務的経費にメスを入れなければいけない。10年20年先を見据えて役所のあり方がどうなのかというところに視点を置いて改定していく。

Q.《上甲》義務的経費を触りにいかなければ大きな効果はでない。義務的経費の中で触れる可能性があるのはどういうところ?【その部分のyoutubeはこちら

A.《副市長》定員管理計画は類似団体との比較をしながら。そして施設数が多く、そこの削減に手を入れていく。

Q.《上甲》定員管理計画について。危機感を持って前に進める必要あると思うが。【その部分のyoutubeはこちら

A.《副市長》人員的には計画的な見直し。ここ10年で159人の職員が定年退職する。職員を減らすという事だけではなく働き方改革も進める。

Q.《上甲》スピードが全然追いついていない。もっとスピード感をもって。【その部分のyoutubeはこちら

Q.《上甲》わんぱく王国の借地の解消について。2月の行政経営会議で事業部長が「借地解消のためには土地を買うか、土地を返し事業を廃止するかの選択肢となる」といったときに市長が「わんぱく王国を廃止するという選択肢はない」とはっきり言っている。どう進んでいる?【その部分のyoutubeはこちら

A.《事業部長》まず玉田山の案件を片付ける。それから事業存続という事であれば買い取りやエリアの見直しを考える。

Q.《上甲》なぜ並行して進めない?【その部分のyoutubeはこちら

A.《土木管理室長》わんぱく王国に関しては廃止ではないということだが、買うのか、別にわんぱく王国をつくるのかという方向性が決まっていない。そちらに注力するより(玉田山の)決まっているところに注力している。

Q.《上甲》・・・総じて危機感がまだまだ足りない。

Q.《上甲》財政シミュレーションについて、これまでのいろんな計画があって、これからも行財政構造改革の上積みをするという。これまでどういうPDCAを回してきたのか。中身の精査と、市民への説明、議会への説明をしていただきたいが?【その部分のyoutubeはこちら

A.《市長》いま本市が置かれている財政状況、今からやるのは自分の責任だと思っている。ただ、この状況に至ったことについては10年以上前から一定の整理をしなければならない。過去の対策の影響が今出ていることを市民にお示ししたいと思っている。

Q.《上甲》今からやることは市長の責任というが、もう5年目。すごいヒトゴトである。今までやってきたことは昔の人が悪いって、、、阪南市の市長は水野市長だ。財政は水野市長になる前から悪かった。【その部分のyoutubeはこちら

A.《市長》構造的なことについては説明しなければならない。ヒトゴトにはしていない。そう聞こえるのは不徳の致すところである。これからも市民に説明をして行財政構造改革プランの見直し強化について作っていく。危機感をいくら煽っても仕方ない。しっかりと取り組んでいく。

《総務委員長》もう少し決意をスパッと言わないと、話は収まらない。

Q.《上甲》ぜひ頑張ってほしいと思います。

この後、岩室議員から「財政緊急事態宣言を出したらどうだ」というお話もありました。私としては大いに賛成いたします。

 

・・・もうほとほと疲れました。。。中身については間違っていないと思いますが、熱くなり過ぎたことに反省いたします。

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