最近の林業を取り巻く環境を調査。林業も農業も状況は変わりません。

泉州全体の事を考えたときに一次産業である農林水産業をしっかり見つめなおし、足をしっかり地に付けて考えることが必要と、昔お世話になっておりました奈良県吉野へ。「林業の今」を色々と教えていただきました。ありがとうございました。

私が吉野を離れて10年、林業を取り巻く環境、木造建築を取り巻く環境は大きく変わり、今、国の施策は「バイオマス発電」へ。

私は「木」の事が好き過ぎて「木造建築」という道に進んでいたのですが、「木」の気持ちになるとバイオマス発電はちょっと悲しくなります。「俺ら燃やされて電気になるために何十年も育ってきたんやない!」って木々の叫びが聞こえてきます。もちろん国産木材の国内需要が冷え込み、日本で使われる木の70%以上は外国の木材って現実があります。日本の木が苗から育って柱になるのに50年以上かかるのに木造住宅の寿命(本当の寿命と違いますよ、国交省が発表している建て替え年数)が平均27年って現実もあります。

そのせいで子育て世代は住宅ローンに振り回される。

ちょっと根本的に考えないといけませんよね。農業も林業も水産業も「日本だからできる」「日本にしかできない」ことがきっとあるはず。

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社会の環境が目まぐるしく変わっても、吉野の山々はいつもと変わらない。吉野川(下流は紀ノ川)もいつもの通り美しい。人間しっかりしなきゃ。

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