本日の議会にて(仮称)阪南市立総合こども館の補正予算が賛成多数で議決されました。

さて先日の委員会に続いて、本日本会議にて賛成多数で議決されました(仮称)総合こども館の補正予算ですが、私が賛成させていただいた理由、これまでの議論の結果を述べたいと思います。いずれにしても「子どもの安全な教育保育環境の早期確保」これが第一の理由です。

 議決までの期間がタイト

この件に関してのみ時間は取り戻せず、解決しません。これから市は今まで以上に、

市民の意見をじっくり聞き、

現場職員の皆さんの意見をしっかり聞き、

関係団体の皆さんとゆっくり協議をして、

総合こども館をより良いものにしていかなければなりません。そのためには基本設計にいく前に基本計画の段階で、市民とのワークショップやグループディスカッションなど、ソーシャルデザインの手法などを活用して出来るだけ多くの意見を活用し、これからの6ヶ月、前向きに進めていきます。

 600人は多すぎる

これは全国にもたくさん例があります。620人の「ふじようちえん(立川市)」、もとは665人だった「あざい認定こども園(長浜市)」、740人超の「鴻池学園幼稚園(東大阪市)」など。感染症対策や大人数での教育環境、イベント運営、保護者環境、地域とのつながりなどしっかり研究し、良いところはどんどん取り入れていきます。

子ども達一人ひとりにきちんと目が行き届くのか、という心配に対しても、園長の下に複数人の副園長を据えるなど、子ども達一人ひとりの顔や性格、家庭や地域の環境をしっかり把握し理解し、子ども達と向き合える教育環境づくりをします。

子ども達の万が一の場合の避難についてもバルコニー・避難用滑り台などを設けるなど関係法令に則って整備し、地震・火災・不審者などそれぞれに応じた対応が出来るように子ども達の避難訓練も多く取り入れ、普段のセキュリティも含め阪南消防署・泉南警察と協力していきます。

 感染症・公害対策

感染症については空調設備による気温・湿度管理に努め、抗ウイルス設備についても検討します。また看護師を常駐させることにより、感染症予防・感染症対応を的確に行います。同時に病児・病後児保育についても対応を検討してまいります。

公害については、現在検知されておらず、いずれも基準値を大きく下回り問題はありません。隣地である大正紡績も自社での管理を徹底していただいております。

 地域とのつながりが薄れる

通園バスを利用し小学校・中学校との交流を地域の特性を鑑みて、今まで以上に促進します。地域の皆さんとの交流も田畑や自然、または地域のコミュニティ施設などを利用して積極的に取り組み、逆に地域の皆さんにも総合こども館に来ていただいて子ども達と交流していただけるような環境づくりをします。もちろん阪南市の大きな魅力である海や山、川や歴史遺産なども最大限に活用し、子ども達の学び・育ちに活かしていきます。

 通園困難、バスは?

幼稚園・保育所関わらず、バス通園を実施します。0~2歳についても前向きに検討し、他市の例もしっかり取り入れて、出来る限りフォローします。

 交通渋滞が起こる

バス通園実施により、送迎車両は多少少なくなるとは言え、朝夕にはたくさんの車が出入りします。交差点を改良し、車両の動線をしっかり確保、乗り降りする子ども達の安全確保、中学生も含めて近隣の安全対策を警察や国土交通省としっかり協議、対応します。職員皆さんの通勤車両に関しては敷地内ではなく、今もそうしているように敷地外で駐車場を借りていただくことになります。

 PTA・保護者会がどうなるか心配

PTA・保護者会もとりあえず今のまま活動していくことになります。他での例を見ても、急に一つになることは難しく、お互いが協力し、出来ることは力を合わせ、知恵を合わせて子ども達のために前向きに取り組んでいくことが大切です。

 まずは市役所の組織編成

阪南市で初めての公立の認定こども園になる上に、これから様々な課題に取り組んでいかなければならないとなると、まずは教育委員会と福祉部が一致団結し、共通の教育方針・認識を持って進んでいかなければなりません。早急に協力体制を確立できるセクションを編成します。

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以上が、私の所に寄せられたたくさんの賛成・反対の声を市政に届け、議論し、得た(継続して検討していくものもありますが)現時点での結論であり、私が本件に賛成させていただいた理由になります。ここがゴールでなく、これがスタートになります。これからが本番。前向きに、子ども達の安全・安心、そして楽しく自由に育つ教育保育環境を皆さんで協力して作り上げていきましょう。

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写真は予定地です。この写真の奥の所が園庭になる予定です。もちろんアスファルトは全て剥がします。

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国道側を見返すと、鳥取中学校が向かいにあります。教育施設が隣接することになります。右側に見える看板辺りの交差点を改良し、交通渋滞対応をすることになります。

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