各地域のワークショップ(WS)を終え、最終回の第5回全体合同のWSを傍聴させていただきました。
市が「中間とりまとめ」をするまでに行うWSはこれで最後です。
会場は防災コミュニティセンター阪南まもる館の1階。ざっと見たところ、60人ぐらいの参加でした、今回すいません、職員が何人いるかとか(全体が多すぎて)分かりませんでした。傍聴は19名で、うち議員が5人、報道関係者が4人、職員が4人、あと市民さんといったところでしょうか。
冒頭に市長の挨拶で、テーマ「産みたい!育てたい!暮らし続けたい!」の話がありました。
つぎに子ども子育て会議副会長の学識経験者の先生からの挨拶。「5年後10年後にあの時に話し合ったのが良かったねといえる会議にしましょう」とのメッセージがありました。
そして、今回PT長・副PT長から今までよりさらに詳しい説明があり、「水野メソッド(市民は観客からプレーヤーに、職員はプレーヤーからマネージャーに)」「阪南市の財政」などの説明が約30分、資料に沿ってありました。PT長からは「4地域WSが終わって余計にPTみんなで悩んでいる」と話がありました。
そして、90分のWSが6つのグループでスタート。
一時間が経過したあたりで、学識の先生から参考として
「どんな子ども達を育てたいのか」を考えると家庭・地域のあり方が分かる。幼児期に育つ「非認知能力」が大切。自尊心を育てることが重要である。
というメッセージもありました。
WSを終え各グループの発表はこんな感じでした。今までと同様に私のメモによるものなので、多少の差異はご容赦くださいませ。
- 子育てとして大切なのは親子の絆
- ご飯を一緒に食べる
- スマホのない日をつくる
- 家庭で挨拶する習慣
- 既存の組織との交流を計る
- おせっかいなおじさんをつくる
- 講座、サポートの充実
- 家電量販店については、昔の遊び体験施設・行政からの情報発信施設
- 仕掛けをつくる人を公募
- 学び:行政は絵本をプレゼントするための絵本回収車を回す。
- 親の育ち:地域は「親に厳しい目」ではなく、「子どもに優しい目」が必要
- 困っている人を助けることを子ども達に見せる
- 子育て相談:保育所内での相談
- 託児:早朝・延長・病児保育、チョコっとタクシー
- 行政からの情報発信が市のホームページを充実させる
- 登録した人にお知らせメールが届くシステム
- 阪南市を他にアピール。
- ミニコミ誌をつくってはどうか。
- 地域での見守り:登下校GPSの見まもりサービス
- 地域で子ども達を見まもりながら、一言かけると交流が生まれる
- 今ある施設の修繕
- サイクリングコースやクロスカントリー施設をつくる
- 地域では身近な公園の修繕・緑化などは地域のボランティアでできる
- 地域児童館をつくる
- 出産祝いにお金を出す
- Uターン事業
- 地域のつながりを強くする。
- 自治会をもっと元気にする。
- 子ども達を見守る。地域で子ども達をみんなで育てる。そうすることが田舎なので合っている
- 箱の浦でサロンの話。高齢者と地域が繋がっている。子育て世代ともつながることが4月から始まる。
- 妊娠期からの切れ目のない支援:どう工夫するか
- 学び:図書館に勉強できるスペース
- 子どもが本に触れる場所づくりを行政に求める
- 親と孫育て:いろいろな講座で母親も子どもも学べる機会をつくる。色々な子どものことを理解することで力をつける。
- 阪南市の職業やいのちの授業を子ども・親にしてほしい
- 相談:公民館を活用して子育てサロンをつくる、同世代のお子さんや異世代のお母さんが交流する
- 井戸端会議ができる場所
- 子ども達も学童に行かなくても安心して遊べる場所
- 親同士が知り合える場所
- 妊娠期:いろいろな悩みを言えるつながりをつくる
- 情報発信:親子のイベントの充実、続けて参加できるイベント
- お節介おばさんの存在
- 交流:高齢者と子供たちが一緒に交流できる場所、こども食堂、駄菓子屋さん(地域の人と気軽に触れ合える場所)
- 家電量販店:親子がゆっくり過ごせる場所が欲しい
- 放課後、家に帰る途中に遊べる場所
- セルフビルドできる場所
- 木のたくさんある公園
- ボーネルンド
- 季節の行事を子ども達に体験させる
- 戦争体験の話をする。
- 3人乗り電動自転車のレンタル
- 通級学級を各学校でしてほしい
- 働く女性を支援する:働かなくても子育てができる環境づくり
- 学び:住民センターで絵本を貸し出す、絵本を身近に
- ゲームやスマホを離す日をつくる
- 「絵本は大切」の意味を親に伝える
- 「地域の声かけ」が大切だということを親に伝える
- 「地域には頑張っている人がたくさんいる」ことが繋がっていない。もっと阪南市として共有できるようにする
- 情報発信:市のアプリをつくって、市だけでなく団体も情報発信できるようにしたらいい
- 子ども達が遊ぶ場所がない、地域で子ども達が安全に遊べる場所があれば学童に預けない。
- 空き家がたくさんあるので、地域の人に安く貸せないか。
- 学生に安く借りてもらう。学生に簡単な勉強教えたりしてもらう場を提供してもらう
- 家電量販店:朝市(地産地消)、一日9万円のための収益
- コミュニティバスの増便
- お節料理などのお料理教室など
- 学び:絵本を活用、家庭で読みきかせ、絵本に載ってる料理を作ってみる。
- 地域では専門的に絵本から学んでいく、絵本の朗読講座、絵本カフェ、読みきかせの会、子ども達が作る絵本のサークル、絵本のライブ。
- 行政には図書館の充実、絵本マルシェ、絵本市、絵本作家のイベント。絵本センターをつくる。
- まず学校の先生を教育していくことが大切・・・絵本は「心の勉強」
- 阪南市の国語の教科書は名作が少ない、教科書選びから本腰を入れて欲しい。
- 貧困家庭の子ども達を市がバックアップ、そこで絵本や落語の勉強。
- 親育ち:交流。多世代交流。自治会単位で触れ合う。自治会単位でクリスマス会など。
- 支援が必要な子ども達やその親との交流も大切
- サークル活動(親世代)ももっと活発に。
- 今回みたいな行政や政治のことを積極的に勉強できる場が継続してあったらいい。
- 育児休暇が取りやすい環境をつくることが親育ちにもつながる。
- 親の悩みを相談できる環境が大切(退職した先生や職員の方)
- 「奉仕する」ことが楽しい事であるという事を学ぶ
- 学び:各地の文庫を手厚く活用する。絵本というツールを通して学びにつながる
- 子育て:舞地区には週一回スクスクの時間がある。週一回ではなく毎日やったら交流の場になる。多世代交流の場になる。知恵の伝承、学びの支援
- 託児:病児保育、既存の幼稚園でも預かってもらう
- 情報発信:ホームページの整備、既存のモノを民間に委託したりして整備していく
- 交流:おじいちゃんおばあちゃんにお願いする事ばかりで悪いけども、見守り隊を増やしてほしい。誰でも集まれる場所があればいい。絵本を持ち寄れる場所。
- あそび場所:ボール遊びができる場所。使わない学校を使う。行政は怪我をしたら困ると言って開放しないが、怪我したら個人の責任だ。
- 幼稚園保育所の建替え、早く建て替えて欲しい。こんなWSみたいな悠長なことをしている場合ではない。
こんな感じでした。
最後に学識の先生からの挨拶では、子育てをどう支援していくのか、みんなで育てていくという意識が大切。家庭だけの責任にしない、地域や行政に何ができるのか。地域で子育てを共有する空気感、やり過ぎない行政の後押しが大切。世代交流には互恵性があり大きな意味を持つ。地域や家庭の特性を見据えながら、「幼児期の教育とはこれが大切」ということを意識して行政も発信していかなければならない。
続いて市長の挨拶。5回のWS、良い議論ができた。5歳までの子ども達に必要な教育保育環境をどう行政が支え、市民はプレーヤーとしてどう関わっていただくのかが大切。家電量販店の活用だけを前提にしていると今回の様な議論にはならなかった。本当にありがとうございました。
この様な感じで締めくくられました。
要旨録は後日参加者へ郵送、ウェブサイトで発表されます。これまでのWSを踏まえてゴールデンウィーク付近で「中間とりまとめ」を発表、6月の広報はんなんでお伝えします。議会・子ども子育て会議・保護者・地域(タウンミーティング)など順を追って報告・意見交換をさせてもらい、8月に結論を出すとの事でした。
以上です。5日合計するとすごい量の意見や要望が出ました。これをどうやってまとめるのか、意見の違う人にどう寄り添っていくのか、我々議員も今までのプロセスとの違いも含めしっかり確認し、「中間とりまとめ」を待ちたいと思います。