阪南市人口を考察。少子高齢化・人口減少問題をしっかり受け止めて、将来を考えましょう。

阪南市の人口について。直近の広報はんなん(2018年1月号)を見ると、

市内人口 55,266 人 (-41)
男 26,418 人 (-17)
女 28,848 人 (-24)
◆世帯数 24,199 (+13)

阪南市人口、以前もこのブログで書いたことありますけど、昭和30年(1955)には18,800人、昭和40年(1965)には23,900人だった人口が、40年かけて一気に平成14年(2002)に60,015人まで増えました。そこから少しずつ減ってきて上記の数字になっています。

そんな中、2015年10月には阪南市人口ビジョンがまとめられ、今後の人口について考察され、また目標設定もされています。少し詳しく見ると人口ビジョンの55ページには次のように書かれています。

「国の長期ビジョン及び大阪府人口ビジョンにおいては、合計特殊出生率に関する目標として、「2020 年時点で 1.6 まで回復」 、「2030 年時点で 1.8 まで回復」、「2040 年時点で 2.07(人口置換水準)まで回復」という数値目標が示されている。阪南市においては、2010 年時点の合計特殊出生率が 1.27 と、大阪府や近隣市よりも低い水準にあるが、阪南市民における希望出生率は 2.44 であり(アンケート調査より)、約 1.2 程度合計特殊出生率を向上させるポテンシャルを有している。また、人口増減における自然増減の影響度は比較的高くなっており、阪南市の人口減少を食い止めるためには、合計特殊出生率の向上が必須である。上記を踏まえ、【阪南市では】国の長期ビジョン・大阪府の人口ビジョンに基づく「2020 年:1.6」 「2030 年:1.8」「2040 年:2.07」の合計特殊出生率を目指す。」(一部抜粋および追記)

これを踏まえて現状を調べてみますと、阪南市の合計特殊出生率は、2014年1.23、2015年1.08、2016年1.13、、、以上です。上記目標2020年1.60達成は相当難しい状況といえます。人口ビジョンのシミュレーションを見てみますと、このまま目標を達成することなく、そのまま進んでいくと2040年人口は45,592人、2060年には35,509人になると予想されています。

もう一つ数字を示しますと、先日お伝えした、今年(2018)の阪南市の新成人が男288名、女276名、合計564名であるのに対し、平成29年(2017)に市内で生まれた赤ちゃんは男159名、女141名、合計300名です。ちなみに平成28年(2016)の赤ちゃんは男172名、女135名、合計307名。

引っ越ししたり、色んな理由があって一概には言えないかも知れませんが、20年間でひと世代の人数が約半分になっています。

もちろん、人口が増える施策、移住定住施策、住みやすいまちづくり、これらガンガン進めることはとても大切ですが、一方で公共施設・公共サービスの合理化・縮小は必ず通らなければいけない道と言えます。われわれ議会もしっかり情報受発信に努め、市民の皆さんと阪南市の将来を考え、何が大切なのか優先順位を見失うことなく、前向きで建設的に決めていきたいと思います。

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