この度、
阪南市議会として
和歌山市長に対して要望書を提出いたしました。
和歌山市の滝畑・上黒谷地区に計画されている
産業廃棄物最終処理場設置計画についての
要望書です。
産業廃棄物最終処理場設置計画についての要望書(PDFファイル)
※本文はこのブログの記事の一番最後に貼り付けておきます。
和歌山市 市民環境局 環境事業部長が
対応していただきました。
阪南市議会から、
議長、副議長(私)、厚生文教常任委員長、
この3人で伺いました。
この産業廃棄物処分場については
過去にも詳しくブログで書かせていただきました。
現地視察(過去のブログ)
議会全体での勉強会(過去のブログ)
要望書にも挙げております
様々な問題点をかかえたまま、
阪南市民が不安をかかえたまま、
粛々と手続きが進行しております。
今回、
和歌山市長への要望書、
内容はもちろん大切ですが、
大きなポイントはただ一つ、
阪南市議会が全会一致で足並みをそろえ、
今回の産廃施設に対する意思表明をしたこと。
これに尽きます。
ご協力いただいた皆様方、
対応いただいた和歌山市の皆様方、
あと色々段取りいただいた議会事務局の皆様方、
本当にありがとうございました。
【以下、要望書本文】
平成26年4月17日
和歌山市長様
阪南市議会
産業廃棄物最終処分場設置計画についての要望書
平素は、本市議会に対し格別のご理解とご協力を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
さて、現在、和歌山市滝畑地区、上黒谷地区内に産業廃棄物最終処分場設置が計画され、先般、貴市に事業者から生活環境影響調査実施計画書が提出された旨の報告を受けました。
計画地は分水嶺より阪南市側にあり、阪南市の山中川及び男里川の水源地に当たります。これらの川の周辺には、ホタルをはじめとする多種の生物の生息地、桜並木、渡り鳥の飛来地、大阪湾唯一の河口干潟などがあり、当該地は従前よりたくさんの市民による保全・清掃活動が行なわれています。ゆえに当該川辺は阪南市民にとって、かけがえの無い安らぎの場所となっています。また、地下水を含めてこの水域には水を扱い地域経済を支える大切な産業も存在します。
本議会といたしましては、阪南市自治基本条例・阪南市環境保全条例を遵守すべき責務上、本市の宝であり自然の資源である山中川、男里川、そしてこの水域を長い将来に渡って保存し、子孫に受け継いでいくために以下の点について速やかにご検討いただきますよう強く要望いたします。
記
1. 阪南市の山中川、男里川およびその水域、周辺地域の環境に多大な影響を与える当該水源地への産業廃棄物最終処分場設置計画許可手続きについては、阪南市民の生活と健康を守るのはもちろんのこと、最終処分場は閉鎖後も半永久的に残ることを鑑み、50年後、100年後、長い将来に渡って水質汚染をはじめとする環境悪化につながらない事業計画となるよう指導し、また施設管理責任の所在を明確にしていただきたい。
1. 阪南市民は一昨年の事業者による説明会以後、情報不足であり、現在は不安と不信感を募らせています。事業計画について事業者が阪南市民と綿密にコミュニケーションをとり、お互いの信頼関係がしっかり構築された後に、「和歌山市産業廃棄物処理施設の設置に係る紛争の予防に関する条例」手続きに進んでいただきたい。
1. 「和歌山市産業廃棄物処理施設の設置に係る紛争の予防に関する条例」による関係住民の意見書を求める手続きにおいて、その対象者に、本事業計画について不安を抱く阪南市住民を含めていただきたい。
1. 平成24年9月6日および平成26年3月27日、阪南市長とともに本市自治会が提出した要望書の意思が阪南市民の強い願いであることとし、尊重していただきたい。
以上