昨日、水野阪南市長が和歌山市役所に出向き、尾花和歌山市長に直接要望書を提出してきました。
まさに「怒りの要望書」。これがその内容です。
以下、要望書の内容です↓
平成28年12月21日
和歌山市長 尾花 正啓 様
阪南市長 水野 謙二
和歌山市山口地区に計画されている産業廃棄物安定型最終処分場設置計画の対応について(要望)
寒気の候、貴職におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。また、平素は本市の環境行政にご尽力賜り誠にありがとうございます。
さて、標記のことについて、平成23年2月に貴市からご説明をいただいた事前調査手続きに基づき、本市はこれまで対応してまいりましたが、平成26年4月16日付和産第93号にて依頼のあった「産業廃棄物安定型最終処分場設置に係る生活環境影響調査実施計画書等に対する意見について(依頼)」に対して、平成26年5月30日付にて回答した意見について、その後協議等がなされていない状況のなか、事業者により和歌山市産業廃棄物処理施設の設置に係る紛争の予防に関する条例(以下「紛争予防条例」という。)に基づく手続きが行われました。
本市は、当該事業計画が本市域に受ける影響について把握し、地域への影響を最小限に抑え、地域住民の不安等を払拭できるよう廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下「廃掃法」という。)の趣旨を踏まえ意見等を提出してまいりましたが、事業者が上述のとおり本市との協議等を行わなかったことは、大変遺憾であります。
さらに、阪南市東鳥取地区連合自治会が平成28年10月19日付にて提出した紛争予防条例第9条に基づく意見書のとおり、地域住民の当該事業に対する不安は払拭されておらず、また本市が求めてきた信頼関係も構築されていないことは、事業者の地域住民に対する対応が不十分であったと言わざるをえません。
つきましては、廃掃法の規定は十分承知し貴職の立場も理解いたしますが、当該事業については総合的な観点から今後の手続きについてご配慮いただきますよう、要望いたします。
写真は約3年前に私が初めて産廃処分場の計画地を視察に行ったときの写真です。
いずれにしても阪南市民は「反対し続けることが大切」です。私としてはこれからも皆さんの興味が薄れることの無いように、定期的にブログなどを通じて情報発信をしていきます。
細かくはこれまでのブログで何度となく書いていますのでご参照ください。
【これまでのブログのまとめ】
産業廃棄物最終処分場計画地の現地視察(2014年1月19日)
2013年末に委員会で産廃処分場の話が出てから、年明け、地元の方と共に現地視察させていただきました。このブログでは「分水嶺とは?」ということも詳しく書いています。
地元の詳しい方々をお招きし、阪南市議会議員全員で研修を受けました。
阪南市議会始まって以来のことですが、市議会が全会一致で要望書を和歌山市長に提出いたしました。
市民運動の勉強会に参加いたしました。今回の計画と同じ「安定型処分場」で大問題になっています滋賀県のRD処分場についても書いています。
阪南市の自治会連合会(自治会全体の集まり)から、つまり阪南市全体(自治会入ってらっしゃらない方いますが)から和歌山市長に対して要望書が提出されました。
市民集会に参加し、問題点をまとめています。
阪南市、岬町、泉南市、泉佐野市における和歌山県との県境がどうなっているかを書いています。
阪南市議会「初」議員立法による「阪南市いのちの水を守る条例」を議決。(2015年3月27日)
産廃施設とは直接関係ありませんが、阪南市は水を守らなければいけません。
和歌山県知事が和歌山市の産業廃棄物処分場計画にNO!(9月10日)
修験道で修業なさっている山伏、僧侶の皆さんから和歌山県知事に産廃処分場反対の意志が伝えられ、和歌山県知事がはっきりとNO!と発言しました。
事業者が事業計画書を和歌山市に提出したことに対して、阪南市長はいち早く和歌山市長に要望書を提出。
本日は阪南市議会、厚生文教常任委員会の行政視察で泉大津市へ。大型認定こども園&産業廃棄物最終処分場。(2月9日)
私が委員長をさせていただいている厚生文教常任委員会で大阪の産廃施設、泉大津フェニックス産業廃棄物最終処分場を視察。同じ安定型で廃プラ・ガラスのエリア、水たまりが真っ赤、原因は不明。
3月議会で議決された「和歌山市産業廃棄物最終処分場設置反対の意見書」を和歌山市長に提出(4月15日)
東鳥取自治会連合会からの請願を受け、阪南市議会の意志として、反対の意見書を「議会で全会一致で議決」し、和歌山市長に提出いたしました。
阪南市の男里川・山中川の「水源地」に計画されている10万8000㎡の産業廃棄物処理施設の事業説明会。(6月27日)
サラダホールで行われた第1回の住民説明会。紛糾し、終結せず第2回へ持ちこし。結局阪南市では3回の説明会が行われましたが、住民の納得は到底得られないままです。