阪南市の水源地である和歌山市の産廃計画。阪南市長が和歌山県知事に意見書提出!

阪南市長が和歌山県知事に意見書を提出いたしました。

何かというと例の和歌山市に計画されている産業廃棄物最終処分場計画についての「森林法に基づく林地開発に関する事前協議申出書」が事業者から和歌山県に提出されたことに関して、和歌山県から阪南市に「何か意見はありませんか?」とお知らせが来たからです。県知事というとあれですね、一昨年になりますが「住民が反対する産廃は許可しません!」とテレビで宣言しましたね。

阪南市から和歌山県へのメッセージは相当強いものです。カンタンに要約するとこんな感じです。

(1)まず、基本的に①災害の防止②水害の防止③水の確保④環境の保全、この4つについては十分に指導するように。また関係法令もちゃんと守るように申出者に対して十分に指導するようお願いします。

(2)同時にこれまで色んな手続きが申出者からされてるが、本市住民から「十分な説明がない」「不安は払しょくされていない」という意見がある。この意見についても十分な指導をするようお願いします。

(3)これまでの阪南市から和歌山市への要望書、阪南市議会での全会一致での設置計画反対決議と和歌山市への意見書、東鳥取地区連合自治会・山中川7水利組合からの8,456筆の署名を添えた建設反対要請書などについても今回の林地開発にかかる事前協議と関連するので十分に指導されるようお願いします。

(4)今回の林地開発に関しても東鳥取地区連合自治会から「水質悪化・土砂災害・環境破壊の点において、重大な問題がある、また、隣地開発においても関係住民への説明会などの開催を強く要望する」と意見書が出ていることも踏まえた十分な指導をお願いします。

(5)阪南市において、命の水と恵まれた自然に支えられ、幾多の歴史や文化を築き、良好な環境を育んできた、市民共有の貴重な財産であるいのちの水を守り、次世代に継承していくことを市民に課せられた重大な責務として、衆知を結集し、市民を上げていのちの水を守ることを決意し「阪南市いのちの水を守る条例」を制定しています。この男里川流域の特性についても、充分な指導をお願いします。

この5項目が大きなところです。

阪南市長は直接、和歌山県知事に会いに行き、意見書の提出をしてきました。

意見書の内容(市のホームページ)

市長のメッセージ(市のホームページ)

写真は和歌山市の滝畑地区です。この川は山中川・男里川と続いていきます。

この写真の場所より上流の場所で産業廃棄物最終処分場が計画されています。

【これまでのブログのまとめ】

産業廃棄物最終処分場計画地の現地視察(2014年1月19日)

2013年末に委員会で産廃処分場の話が出てから、年明け、地元の方と共に現地視察させていただきました。このブログでは「分水嶺とは?」ということも詳しく書いています。

産業廃棄物研修会(2月21日)

地元の詳しい方々をお招きし、阪南市議会議員全員で研修を受けました。

市議会全会一致で要望(4月17日)

阪南市議会始まって以来のことですが、市議会が全会一致で要望書を和歌山市長に提出いたしました。

産業廃棄物に係る市民活動(6月29日)

市民運動の勉強会に参加いたしました。今回の計画と同じ「安定型処分場」で大問題になっています滋賀県のRD処分場についても書いています。

阪南市自治会連合会から要望(12月5日)

阪南市の自治会連合会(自治会全体の集まり)から、つまり阪南市全体(自治会入ってらっしゃらない方いますが)から和歌山市長に対して要望書が提出されました。

産廃問題市民集会に参加(12月13日)

市民集会に参加し、問題点をまとめています。

分水嶺の話(12月27日)

阪南市、岬町、泉南市、泉佐野市における和歌山県との県境がどうなっているかを書いています。

阪南市議会「初」議員立法による「阪南市いのちの水を守る条例」を議決。(2015年3月27日)

産廃施設とは直接関係ありませんが、阪南市は水を守らなければいけません。

和歌山県知事が和歌山市の産業廃棄物処分場計画にNO!(9月10日)

修験道で修業なさっている山伏、僧侶の皆さんから和歌山県知事に産廃処分場反対の意志が伝えられ、和歌山県知事がはっきりとNO!と発言しました。

阪南市長が和歌山市長に要望書(2016年1月16日)

事業者が事業計画書を和歌山市に提出したことに対して、阪南市長はいち早く和歌山市長に要望書を提出。

本日は阪南市議会、厚生文教常任委員会の行政視察で泉大津市へ。大型認定こども園&産業廃棄物最終処分場。(2月9日)

私が委員長をさせていただいている厚生文教常任委員会で大阪の産廃施設、泉大津フェニックス産業廃棄物最終処分場を視察。同じ安定型で廃プラ・ガラスのエリア、水たまりが真っ赤、原因は不明。

3月議会で議決された「和歌山市産業廃棄物最終処分場設置反対の意見書」を和歌山市長に提出(4月15日)

東鳥取自治会連合会からの請願を受け、阪南市議会の意志として、反対の意見書を「議会で全会一致で議決」し、和歌山市長に提出いたしました。

阪南市の男里川・山中川の「水源地」に計画されている10万8000㎡の産業廃棄物処理施設の事業説明会。(6月27日)

サラダホールで行われた第1回の住民説明会。紛糾し、終結せず第2回へ持ちこし。結局阪南市では3回の説明会が行われましたが、住民の納得は到底得られないままです。

水野阪南市長が和歌山市長に直接会って要望。男里川の水源地での産廃事業の進め方に遺憾の意!(12月22日)

阪南市長が和歌山市長に怒りの要望書を提出しました。

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